販売価格は、どうぞご相談下さい。　

Thales Tonearm ターレス・トーンアームはスイス、チューリッヒから列車で２０分程の距離にある都市、ヴィンタートゥールに位置する工房メーカー。
主宰者であるミッハ・フーバ氏は、１５歳から学校に通いながら時計職人の道を歩み始めましたが、音楽好き故に２３歳の時に独立、自宅の地下室を工房として以前から構想を温めていたターレス・トーンアーム製作を開始しました。

時計職人としての技能を活かして、肉眼ではその形状を把握するのが難しい程の小さな部品を自ら加工し、精密に組み上げられたこのトーンアームは、受注を受けてから一台ずつ全て彼の手作業で製作されます。

第１作のThales，２作目のSimplisity とその都度独創的なトーンアームが話題となってきましたが、３作目はさらに身近となるターレス式リニアトラッキング・アームを完成させました。

Simplisity では完全対称な双子ダブルアームを平行四辺形の原理を応用した精巧な機構で動作させ、ほぼ完全なリニアトラッキングに近いトラッキングエラー±０.０８°以下での動作を可能にしましたが、今回のEasy ではさらにシンプルに発展させ、メインアームとその脇にサブアーム（というよりクランク・バー）を備えることで可変オフセット機構を構成、一見普通のラジアル・トーンアームの様な外観でありながらSimplisity と同様のリニアトラッキング動作を実現しました（Easy のトラッキングエラーは最大±０.４０°）。

Easy の名のとおり、ほとんど通常のスタティックバランス・アームと同等の取り扱い易さが最大の利点です。これに関しては１作目のThales アームと比べると雲泥の差と言えるでしょう。
フォノケーブル接続には一般的なＤＩＮ５ピンタイプのコネクターが採用され、好みの市販ケーブルを使うことが出来ますし、ターレスにもＤＩＮフォノケーブル Phono Cable DIN 1.5m がオプションで用意されています。

そしてもちろん、Simplisity と比べてもだいぶEasy となったプライスタグも大きな魅力です。

• 有効長： 230mm
• 設置距離： 220mm
• 適合カートリッジ重量： 5〜20g
• 最大トラッキングエラー： ＋－0.4°
• 最大オフセット角： ＋－12°