店主日誌

「カートリッジ会第14回」

2018年06月19日

 
お客様二人(+アシスタントの店主)による恒例のカートリッジ会も、若手メンバーの方が地元に戻られてからは年1~2回ほどのペースになりましたが、今回は先日のアナログオーディオフェアに合わせてわざわざ1泊でお越し下さり、1日目フェア見学、2日目にカートリッジ会というハード(?)スケジュールをこなして下さいました。

お二人がカートリッジの詰まった専用ケースを開いてずらりと並べると、たちまちテーブルの上は満員状態。それでもまだヴェテランメンバーのキャリングバッグにはそれ以上のケースが出せないで残っています..。
まずは極上寿しの如く色とりどりに並んだカートリッジを眺めながら歓談。

そうこうするうちにお客様が一人ご来店に。
テーブルの上を見るや、そのお客さまも加わってさっそく3人でカートリッジ談義が始まります。
実はこのお客さまも愛知県からアナログオーディオフェアを見物に来られ、その足でせっかくならと私どもまで足を延ばして頂いたのでした。
初めてお越しのお客様でしたが、話題が合うと他人も知人もありません、皆オーディオ仲間、狭いので全員が座ることが出来ずに4人とも立ったままで盛り上がります。

では何かかけましょう、ということで、愛知の新メンバー(?)が買って帰るつもりの「ベイシー・ビッグ・バンド」を、まず手始めにドイツのクリアオーディオ、Aurum Classic で鳴らします。名前のとおりクリアで鳴りっぷりの良いビッグバンドが心地いい。




次はちょっと珍しいデンマークはB&OのMMC6000。
かけたのはメニューインとシルヴェストリによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。先ほどとは打って変わって奥ゆかしい、いかにもヨーロッパ的な響きがひろがります。



(from AUDIO HERITAGE)

同じ盤を今度はビクターのMC-1 で。今までの2つはMMでしたが、今度はMC型です。
さすが名機、さっとあたりが晴れ渡り、現在のMCカートリッジにも聴き劣りせぬ再生ぶりに一同納得。



さて、次は今回のメインイベント、ヴェテラン・メンバーが最近揃えた旧東芝Aurex のコンデンサー・カートリッジ&専用イコライザーの登場です(Aurex 403S+SZ-1000)。




これがまたいい。
思わず「滑らか!」と口走ってしまいました。そうなんです、音がスムーズで自然。とても40年前の製品とは思えないフレッシュなサウンドです。
これを聴くと、DS Audio の光電カートリッジのように、かつて存在したコンデンサー型カートリッジも、どこかが今の技術で新しく作ってくれないものかと思ってしまいます。
因みにコンデンサー・カートリッジも光電カートリッジと同じく原理的に電磁変換をしない「振幅比例型」です。その点でもメリットは大きいのです。

最後はガラッと趣を変えて「モノラル盤を聴こう!」コーナー。
使用するのは米GE のVRⅡ、所謂バリレラ・カートリッジです。まだSPとLPが混在している時期の製品で、上に大きく出っ張っている赤いノブで、2つ着いているSP用とLP用の針をくるっと180°回して取り替えることでどちらのレコードもかけることが出来ます。

聴いたレコードは、どれも大変珍しいものばかり。若手メンバーがこの2日間に都内を駆け巡って仕入れたものです。フルトヴェングラー以外は店主も知らなかったレーベル。


米UNICORN エルンスト・レヴィ(Pf)

米Program Records ベートーヴェン「大公」/シュタルケル他

アルゼンチン CID ブラームス チェロソナタ/シュタルケル

これに、英HMV のフルトヴェングラー指揮/ベートーヴェン「フィデリオ」序曲

また、参考出品としてこれまた稀少な東芝Aurex 製光電カートリッジも。但しまだ専用イコライザーアンプが未入手で、残念ながら眺めるだけ。でもその丸っこい形は一度見たら忘れられません。どうしてもイコライザーが入手出来ないようならば作ってしまうかも、との頼もしい発言も。行方を見守りましょう。



今回は一時飛び入りのお仲間も加わって、ひときわ楽しいひと時となりました。
ありがとうございました。


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