店主日誌

パラダイム Persona 3F 納品
2025年09月13日
先日、パラダイム社Persona 3F スピーカーをさいたま市のお客様宅にお納めしてきました。
ブックシェルフ・タイプのPersona B のひとつ上に位置する、3ウェイ・トールボーイ型のスピーカーです。
ご注文頂いた時にちょうど在庫が切れたところで、結構な期間お待ち頂きました。
重量は1本34kg ですが、大きいのと、フロントのスピーカー群など触れてはいけない部分もあり、一人で運んでのセッティングには無理がありますので、今回は輸入元の方にも同行をお願いしてお手伝い頂きました。
すでにお客様がぴったりの大きさのスピーカーボードを定位置に配置下さっていましたので、スムーズに搬入,開梱,設置まで行うことが出来ました。
お部屋はマンションの最上階(9階!)で、敢えて角部屋にしたので、隣家へ接する壁面は一ヶ所のみ(スピーカーの反対側)、さらに当初二部屋だった間の壁を取り去って大きなリビングとしたため、リスニングルームとしては理想的な大きさ,環境となっています。
当初のボード設置位置(前のスピーカーの位置)に若干内振りにセッティング、今回はしっかりしたボードがあるので、脚を付属のスパイクフットに交換して(デフォルトでは床を傷付けない平らなフットが着いている)、持ち込んだスパイク受けを使っています。
ケーブルは取りあえず今までのBELDEN をそのまま使用、まだ細部の詰めはこれからの仮設置ではありますが、さて第一声や如何に?
音源には、アナログ・レコードの「ミュンヒンガー/ヴィヴァルディ 四季」を、以前購入頂いたClearaudio Performance DC プレーヤー(+Fidelix 0 SideForce)でかけました。アンプは、工房作の真空管プリとKT150 プッシュプル・パワーアンプ。
いやー、最初からぶっ飛びました。
バロック期の弦楽合奏とヴァイオリン独奏の、どちらかというと穏やかな音楽なのですが、生きた音が勢いよくこちらめがけて飛んできます。しかもこのレコードは1958年、ステレオ最初期の録音(DECCA)なのですが、生々しさは半端ありません。
その後のジャズも「決まった」のは言うまでもありません。
厳密に聴くと、まだスピーカーが少し緊張して鳴ってはいますが、それでも最初からこれだけの鳴りっぷりというのは、恐らくお部屋の状況も良好なためと思われます。
輸入元の方も、最初からこれだけ鳴ったのはめったにない、と言っていました。
これから時間をかけてバーンインが済んだ暁には、いったいどんな音を聴かせてくれるのでしょう。
なお、このお宅ではご主人と奥様が仲良く一緒に音楽を楽しまれていて、これも(うちを含めて)なかなかなく、大変羨ましく感じた次第。
今回も誠にありがとうございました。