店主日誌

EMPIRE 598 プレーヤー修理

2016年03月05日


 

これは雰囲気のあるヴィンテージ・プレーヤー、米エンパイアの598 です。
エンパイアというと、以前を知る方にはMM/IM型カートリッジのメーカーとして馴染み深い名前でしょう。

598 は'70年頃の製品で、ドイツ製ACモーターで2ピース構造のプラッターをベルト・ドライヴします。
サブ・プレートに取り付けたカートリッジを固定ヘッドシェル型アーム990 に着けるようになっています。このアームはダイナミック・バランス式で、ダイアルで針圧を印加します。見た目はごついですが精度は高く、特別に軽針圧でない限り普通のカートリッジを着けて聴くことが出来ます。

トーレンスの旧型やリン LP12 のように、プラッターとアームを載せたサブシャーシを本体からスプリングで浮かせた構造となっています。

モーターはまだ元気で大変静かに回りますので、錆びたプーリーを磨き、サスペンションを組み直して調整、電源ケーブルとアームケーブルを交換、各接点をきれいにして、アーム再調整、キャビネットの木部を磨くと大変きれいに蘇りました。
付いているオーディオテクニカのカートリッジを通しての音は、プレーヤーの外観どおり、たいへん濃厚な再生で、むせび泣くサックスにはやられました!


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