商品詳細

[新品CD-R] PREMIERE ストコフスキー&フィラデルフィア管 STEREOライヴ/リムスキー=コルサコフ「シェエラザード」ほか

販売価格: 1,900円(税別)

商品詳細

[CD-R盤]
 
R=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」
イッポリトフ=イワーノフ/組曲「コーカサスの風景」第1番 OP.10
 
レオポルド・ストコフスキー指揮 フィラデルフィア管弦楽団
アンシェル・ブラシロウ(Vn)
 
ストコフスキー/フィラデルフィア管によるステレオ・ライヴ。米マサチューセッツ州在住のエアチェック・コレクターの提供音源。
2曲ともFMラジオ放送のエアチェックだが、良好な受信環境の元、高品質な機器によって録音されたと思われ、音質は極めて良好。
周波数レンジは広く、ヒス・ノイズなどの各種ノイズもほぼ皆無で、一般的な鑑賞には全く不満のないレベル。
ディスク化に当たっては、FM放送の周波数上限15kHz からCDの上限20kHz 程度まで仮想的に拡大した以外、特に手を加えていない。
なお、シェエラザードには海外の既出盤が存在するが、ヒス・ノイズ低減のためにノイズ・リダクションを過剰にかけた結果、音質が低下したという批判があるとのことで、おそらく同一演奏の別ソースだろう。2曲とも会場ノイズはほぼ皆無。
 
1960年2月、ストコフスキーは1941年4月以来、約20年ぶりにフィラデルフィア管の指揮台に復帰した。ストコフスキーが同管を離れたのは運営や人事を巡る理事会との様々な対立があったとされるが、オーマンディが両者を巧みに取り持つことで、1969年まで60回もの客演が実現した。復帰当初は、限られたリハーサル時間のため、分厚い低域と艶やかな弦セクションを基本とするオーマンディ流サウンドの名残があったと言うが、当ディスクに聴く復帰3・4年目になるとストコフスキーがオーケストラを掌握し、独自のサウンドを実現しているようだ。弦セクションの美しさは相変わらずだが、全体にオーマンディ流の豊麗さよりも輝かしさが増しているように感じる。
ちなみにシェエラザードのヴァイオリン独奏者アンシェル・ブラシロウは同管の著名なコンサート・マスター。
 
ストコフスキーはシェエラザードを5回スタジオ録音しているが、フィラデルフィア管とのステレオ録音を残さなかったのは、色彩的なオーケストレーションを特徴とする作品だけに至極残念だったと言わざるを得ない。ステレオで残っているロンドン響(1964年)とロイヤル・フィル(1975年)の録音もそれなりの価値があり、特にロンドン響との英デッカ録音は「フェイズ4」というマルチ・チャンネル録音の先駆けと言えるシステムが採用されているが、ここにフィラデルフィア管が参加していれば、更に絢爛たる演奏になったことは想像に難くない。
1960年前半、フィラデルフィア管の専属契約先は米CBS コロンビアであり、同社と英デッカは何らの提携関係もなかったが、両者は、当時デッカが優先契約を持っていたウィーン・フィルをCBS に貸し出す代わりに、バーターとしてCBS 専属のバーンスタインやセルをデッカが起用してスタジオ録音を行っており、同様の形式でフィラデルフィア管をレンタルする方法もあったはずだ。ただ、ストコフスキーへのギャランティは相当高額だったと想像され、デッカとしては、さらにコストはかけられなかったのかも知れない。結果としてライヴながら、当ディスクの録音が良質なステレオ音質で残されたことは幸いだったと言える。
 
ちなみにストコフスキーによるシェエラザードの初演奏は1910年2月のシンシナティ響、最後は1967年7月モンテカルロ国立歌劇場管との演奏で、58年間で計76回演奏している。毎年複数回演奏しているように思えるが、定期演奏会では2〜3回の公演を行っていることを考慮すれば極端に多いわけではない。また、1968年以降1975年のコンサート活動引退まで同曲を取り上げなかった理由も不明だ。ただし、第3曲や第4曲のみも何回か演奏しており、好みのレパートリーだったことは確かだ。
 
一方、「コーカサスの風景」組曲第1番は、ストコフスキーが1909年パリ・コロンヌ管とのオーケストラ・デビュー・コンサートで演奏した記念すべき作品で、1924年までに10回演奏した記録がある。しかし、その後は当ディスクの録音までは第4曲「酋長の行列」などの演奏記録しか見当たらず、組曲第1番全4曲の演奏は39年ぶり。しかもその後も全4曲の再演は行っておらず、貴重な機会を捉えた録音である。
 
ストコフスキーは、リムスキー・コルサコフの「シェエラザード」を1927年と1934年米RCA ビクターにフィラデルフィア管と、1951年英HMV/米RCA ビクターにフィルハーモニア管と、1964年英デッカにロンドン響と、1975年米RCA ビクターにロイヤル・フィルとスタジオ録音していた。
一方、イッポリトフ=イワーノフの「コーカサスの風景」第1番全曲についてはスタジオ録音を残さず、第2曲を1925年米RCA ビクターにフィラデルフィア管と、1947年米コロンビアにニューヨーク・フィルと、第4曲を1922年と1927年米RCA ビクターにフィラデルフィア管と、1975年英パイにナショナル・フィルとスタジオ録音していた。
 
 
※総合カタログは下記を参照下さい:
https://www.ne.jp/asahi/classical/disc/index2.html
 
*【ご注意】
当商品はCD-R盤です。CD-Rは通常の音楽CDとは記録方法が異なり、直射日光が当たる場所、高温・多湿の場所で保管すると再生出来なくなる恐れがあります。
また、CD・DVD・SACD再生兼用のユニバーサルプレーヤーや、1990年代以前製造の旧型CDプレーヤーなどでは再生出来ない場合がありますが、メーカーや機種の異なるプレーヤーでは再生出来ることもありますので、複数のプレーヤーをお持ちの場合はお試し下さい。

レーベル: PREMIERE
レコード番号: 60136DF
Stereo/Mono: Stereo
録音: 1962.2.6, 1963.2.8、アカデミー・オブ・ミュージック(フィラデルフィア)、ライヴ録音

ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内