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[新品CD-R] PREMIERE ライナー&シカゴ響/シューベルト 交響曲第9(8)番「ザ・グレート」他

販売価格: 1,900円(税別)

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[CD-R盤]
 
シューベルト/交響曲第9(8)番 ハ長調 D.944「ザ・グレート」
オーベール/歌劇「マサニエロ(ポルティチのおし娘)」序曲
 
フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団
 
1957年12月19日,1958年4月10日、シカゴ・オーケストラ・ホール
ライヴ録音(Mono)
 
ライナー&シカゴ響によるコンサート・ライヴ。
米マサチューセッツ州在住のエアチェック・コレクターの提供音源。
2曲ともエアチェック録音で、シューベルトは音質自体は非常に良好。
ただしエアチェックの際の音量レベルの変動のほか、受信障害によって一部ノイズが混入していた。
また、弱音と強音の差(ダイナミック・レンジ)が大きく、家庭で聴く場合、弱音が聴こえるように音量調整すると強音が大きすぎるという問題もあった。
ディスク化に当たっては、音量レベルの調整,音質を損ねない範囲でノイズの除去,広すぎるダイナミック・レンジの若干の圧縮等を行った。
これに対して、オーベールは受信状態も良好でノイズも皆無。シューベルトと同様、ダイナミック・レンジの調整のみ行った。結果として一般的な鑑賞には問題のない状態とすることができた。
なお、演奏終了後の拍手は入るが会場ノイズはなぜか皆無。これには理由があり、シカゴ響の公演は、地元ラジオ局WFMT またはニューヨークのWBAI-FM が放送を行っていたが、いずれも放送前に2日公演(+リハーサル?)の録音をミックスし、演奏ミスの修正や会場ノイズを除去するなどの編集が行われていたようだ。
 
シューベルトは、1957年12月19・20日に行われた定期演奏会初日から。
オリジナル音源の付属データには19日の公演という表記があり、19日公演を主体として上記のように「編集」されたのだろう。
当日は前半にモーツァルトの歌劇「劇場支配人」序曲,ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ルイス・ケントナー独奏)、休憩を挟んで後半がシューベルトというドイツ系重量級プログラムで、現代でも通用するオーソドックスなプログラミング。
一方のオーベールは、1958年4月10・11日に行われた定期演奏会初日から。
第1曲目がオーベール、続いてコープランドの「入札地」組曲(世界初演),モーツァルトの2台のピアノのための協奏曲K.365(ヴィトヤ・ヴロンスキー&ヴィクター・バビンのデュオ)、休憩を挟んで後半はグラナドスの歌劇「ゴイェスカス」から間奏曲,ファリャの歌劇「はかなき人生」から間奏曲とスペイン舞曲,アルベニス(アルボス編曲)のイベリアから「セビーリャの聖体祭」「トゥリアーナ」という一転してスペイン特集。
ライナーという人はリハーサルは厳しく、オーケストラ・メンバーとの軋轢も多く、狷介な性格と言われたが、単なるビジネスとして割り切っていたかは不明ながら、残されたレコード録音も含め、派手でエンターテインメント性の高い作品をしばしば取り上げている点が面白い。
 
シューベルトの「グレート」は、ライナーがスタジオ録音を残さなかった作品。
シカゴ響とは1953年に2公演、1957年に2公演(当ディスクの録音)、かつて常任指揮者を務めたピッツバーグ響とは1945年,シンシナティ響とは1923年,1926年,1928年に取り上げているが頻度は高くなく、当時レコーディング契約を結んでいた米RCA ビクターもミュンシュ&ボストン響の録音があるため必要ないと考えたのかも知れない(ミュンシュ&ボストン響は1950〜1958年に同曲を18回も演奏している)。
とはいうものの、当ディスクの演奏は快速・辛口の演奏で、同じくハンガリー系でよく比較されるジョージ・セルの演奏よりも緊張感や集中度が高く、ライナーの個性が十分に発揮された演奏(セルの方がスケールが大きく開放感や余裕があるという評価も出来るが)。スタジオ録音を残さなかったことが惜しまれる。
一方、オーベールの序曲は、シカゴ響とは当ディスクの演奏に加えて1週間後の4月19日にしか取り上げていない作品。おそらくライナーが20世紀初頭の指揮者修業時代、ヨーロッパの地方歌劇場でこの歌劇全曲を指揮した経験があったかも知れない。現代ではポップス・コンサートを除き、定期公演においては、このような作品の演奏機会はほぼ皆無だが、往年の巨匠指揮者と言われる人たちは、意外とポピュラーな小品を取り上げることが多く、演奏会や歌劇が「娯楽」から「芸術」へ移行途中の世代の音楽家だったとも言える。
 
フリッツ・ライナーは、当ディスク以外にシューベルトの「グレート」とオーベールの「マサニエロ」序曲のスタジオ録音を残さず、当ディスクが現在確認されている唯一の録音と思われる。
 
 
※総合カタログは下記を参照下さい:
https://www.ne.jp/asahi/classical/disc/index2.html
 
*【ご注意】
当商品はCD-R盤です。CD-Rは通常の音楽CDとは記録方法が異なり、直射日光が当たる場所、高温・多湿の場所で保管すると再生出来なくなる恐れがあります。
また、CD・DVD・SACD再生兼用のユニバーサルプレーヤーや、1990年代以前製造の旧型CDプレーヤーなどでは再生出来ない場合がありますが、メーカーや機種の異なるプレーヤーでは再生出来ることもありますので、複数のプレーヤーをお持ちの場合はお試し下さい。

レーベル: PREMIERE
品番: 60120DF
Stereo/Mono: Mono
録音: 1957.12.19, 1958.4.10、シカゴ・オーケストラ・ホール、ライヴ録音

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