
ステレオLP登場に際しては45/45方式とVL方式が統一規格化で競い合いましたが、結局前者に決定、それでも自分たちの方式の優位性を信じて疑わないDECCA は自ら独自のVL 発電方式を採用したカートリッジを発売してきました。
DECCA がカートリッジ製造から撤退してからもそれに携わっていたスタッフが独立してLondon ブランド(Presence Audio)として生産を引き継ぎ、さらに新しいモデルも加わりました。
DECCA では最終的にMk7 まで進化しましたが、新体制のPresence Audio となってから新規に開発されたのがこのJubilee です。
DECCA 時代からのアイコンとなっている樹脂製のボディは、現在の目で見るとやはり強度不足は免れず、経年劣化も避けることが出来ません。また、ベースから脱着可能な構造上、余計な接点があるのも不安材料です。
そこでボディを新設計の強固なアルミ削り出しとして構造を変更、さらに内部の発電系も、無酸素銅コイルによるワインディングとサマリウム・コバルト・マグネットを使ったものへと改良を加えました。