[CD-R]
チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調 OP.36
ベルリオーズ/歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」〜序曲
フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団
録音状態良好。モノラル録音完成期のライブ録音で、当時の水準を上回る音質。
チャイコフスキーは高域が少し不足気味で歪みがあったため、補正してバランスを取り直し、またベルリオーズは若干ダイナミックレンジを拡大させていますが、いずれも違和感ない自然な仕上がりです。
両曲ともシカゴ響定期における演奏。
11月21日はシューマン「マンフレッド序曲」、ヒンデミットのヴァイオリン協奏曲(ジョセフ・フックス独奏)、休憩を挟んで後半にチャイコフスキー。12月5日はベルリオーズに続いてヒンデミットのチェロ協奏曲(ヤーノシュ・シュタルケル独奏)、休憩を挟んでムソルグスキー「ホヴァンチシナ」前奏曲、「展覧会の絵」というプログラム。
ライナーは、チャイコフスキーの交響曲は第6番のみ米RCAにスタジオ録音を行っていて、シカゴ響の定期演奏会では第4〜6番は頻繁に取り上げ、第2番やマンフレッド交響曲も1度ずつではあるが演奏した記録があります。
第4番のスタジオ録音を残さなかったのは、すでに米RCAには、1955年録音のミュンシュ盤、1959年録音のモントゥー盤があり、単にレコード会社の営業政策によるものと思われます。
「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲は、シカゴ響在任中4回ほど取り上げていますが、スタジオ録音は残しませんでした。