ブラームス/交響曲第4番 ホ短調OP.98
バルトーク/弦楽器,打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106
ベルリオーズ/劇的物語「ファウストの劫罰」〜「妖精の踊り」
グラズノフ/バレエ音楽「ライモンダ」OP.57〜第3幕への前奏曲
グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」〜序曲
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮 レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルは、'62年1月から2月にかけて、ハンガリー各地で5回のコンサートを行いました。本録音はその最終公演で、実際にはバルトーク、ブラームスの順で演奏されました。小品の3曲はアンコール。
当時のフルシチョフ政権による国際的な緊張緩和策(「雪解け」)の影響もあり、ムラヴィンスキーと同フィルは、'60年にイギリス,フランスなど西欧各国、'61年に北欧、'62年10〜11月に北米と、活発な海外公演を行っていました。本CD-RシリーズのORGANUM 10033.AL、10034.ALにあるベートーヴェン「エロイカ」やチャイコフスキー交響曲第5番のライブ録音(ベルゲン音楽祭)も、これらのツアーの遺産です。
バルトークの「弦チェレ」は、彼らが'61年にソ連初演を行いましたが、1ヶ月間の徹底したリハーサルを行い、以降、得意のレパートリーとなったそうです。
ハンガリーでのライヴということもあり当時の西欧諸国の録音水準には達していませんが、ノイズもなく、安定した聴き易い音質。