Soulnote ソウルノートは、電子・電気機器企画,製造を専門とする技術集団(株)CSR のオーディオ・ブランドです。
Soulnote の人気ロングラン・ライン「1シリーズ」が待望のフルモデルチェンジ、最上級クラス「3シリーズ」開発で得られた知見を贅沢に導入した Ver.2 モデルとなって発売されました。
なかでも今までも高い人気を誇ってきたフォノイコライザー・アンプのE-1 が E-1 Ver.2 となって大幅にアップグレード、DS Audio の光電カートリッジにも対応しました。

上の内部写真をご覧下さい。
プリメインアンプと見紛うばかり、フルサイズボディの中にびっしりと中身が詰まっています。この価格帯でフルサイズのフォノイコの内部は通常、基板と電源部以外、半分ほどのスペースが空いているもので、「これは写真が間違っているのでは」と思う方も多いはずです。
その中身にはもちろん意味があります。
設計者の加藤氏が自ら言うように、随所に「教科書から外れた」独自の設計がなされていて、価格帯を超えた興味深い内容が満載となっています。
具体的にみていきましょう。
- 無帰還ディスクリート・フォノイコライザー
回路はディスクリートで組んだ無帰還(ノンフィードバック)アンプ構成となっています。
無帰還アンプの最大のメリットは、高域を無制限に伸ばせることで得られる優れた過渡応答性にあります。
RIAA イコライザー素子を電圧増幅回路の負荷に挿入することで、ゲインそのものがRIAA 特性となる独自の回路方式を採用しており、100kHz 以上に渡る全周波数帯域において均一なクオリティを獲得しています。
- 光カートリッジに対応
上級機E-2 以上での対応であった光電カートリッジが初めてE-1 に導入されました。
しかもE-3 用に開発したNew Type-R 回路が惜しみなく投入されています。
また、光電カートリッジの専用電源にも上級機と同じディスクリート無帰還レギュレータを投入。
- 新開発のバイアス回路
オリジナルのLED バイアス回路を廃止し、新開発のバイアス回路を投入しました。
- 入力負荷インピーダンス切替えセレクター
MCカートリッジの場合はフロントパネルのノブにて、1KΩ,300Ω,100Ω,30Ω,10Ω,3Ωから選択可能です。
ユニヴァーサルアームで複数のカートリッジを交換して使う場合などには、とても便利ですね。
- ダイレクトメカニカルアース・コンストラクション
トランスの重心の直下にスパイクピンを直接マウントすることで、トランスの有害な振動は筐体全体に干渉せず、ダイレクトに筐体外に排除されます。
- 金属製標準インシュレーター装備
簡単に付け替え可能なスパイクフットが同梱されていますので、設置状況に応じて脚部を選択することが出来ます(写真3はスパイクフット、全体は3点支持)。
店主おススメ!