『朝比奈隆/指揮者の仕事〜朝比奈隆の交響楽談』(実業之日本社)
普通にきれいな状態です。
***************************************
「ベートーヴェンには、一生頭が上がりません。」
2001年12月、93歳で世を去った名指揮者、朝比奈隆さん。明治、大正、昭和、平成の時代を貫き、オーケストラと共に九十三年の生涯を歩んだ不世出の巨匠が、「指揮とは何か」「音楽とは何か」を愉しくも真摯に語った、とびきりの芸談集です。
「指揮は職人仕事です」「六十まではテクニック。そこから先は人間の中身の問題です」「うまく棒を振ったらいい音が出るなんて、そんな不思議なものじゃない。手品じゃないんですから」――マエストロのきどらない口調で綴られた本書は、音楽ファンのみならず、クラシック入門書としても、あるいは人生の書としても興味深いもの。好評既刊『この響きの中に』とあわせてお読みください。
[著者紹介]
朝比奈隆 : 1908(明治41)年7月9日、東京生まれ。
京都帝国大学法学部および文学部哲学科卒業。エマヌエル・メッテルに音楽を学ぶ。1936(昭和11)年、大阪ではじめて指揮台に立ち、1940年には新交響楽団(現・NHK 交響楽団)を指揮して東京デビュー。大阪中央放送局の指揮者を経て、戦時中は上海交響楽団、ハルビン交響楽団など主に中国大陸で活躍。帰国後の1947(昭和22)年、関西交響楽団を創設。1960年には大阪フィルハーモニー交響楽団に改組し、半世紀以上にわたって常任指揮者・音楽総監督をつとめた。
国内はもとより、ベルリン・フィル、シカゴ交響楽団など海外の70近いオーケストラにも客演。
1994(平成6)年、文化勲章受章。
ベートーヴェン「第9」指揮251回、ブルックナー交響曲指揮197回など、かずかずの大記録と忘れがたい名演を残して、2001(平成13)年12月29日死去。享年93歳。没後、従三位に叙せられる。