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ホーム店主日誌2015年5月
2015年5月
店主日誌:2
2015年05月24日
 
毎回、好評のうちに(?)開かれている「カートリッジ会」、早くも5回目が開かかれました。同じ月のうちに2回の開催は初めてです。

毎回二人のお客様によって自主開催されているオフ会なのですが、今回は最初からちょっと違っていました。
まず、開店後比較的すぐにみえた(初めての)お客様がいるうちに、会のメンバーのお一人が来店、いつの間にか、先にいたお客様とオーディオ談義となり、オフ会のオフ会が自然発生的に始まりました。
そのうち最初のお客様がお帰りになり、会のもう一人のメンバーがご来店、ここで正規の会(?)のスタートとなりました。
それもそれ程経たないうちに、初めてのお客様がもうお一方ご来店。その方は以前からレコードを通販で数多く購入頂いている超お得意様と分かり、そのまま話の輪に加わって下さって、ゲストを加えた3人+店主での会となりました。
この方、東京での所用のついでに、わざわざ長崎からお越し下さいました。何とも有難いことではありませんか。

話が弾んで、いつものようにどんどんカートリッジを試聴していくスタイルとは違いましたが、今回はメンバーの方が最近入手したニートのモノラル・カートリッジ(前回聴いたものとは別)をいくつものモノラル盤で聴いてみることに。
上も下も出ていないカマボコ型にもかかわらず、その分サーフェイスノイズは大変静かで、レーヴェングート・カルテットのラヴェルの、何とも芳しいこと!
 

 
そのあと珍品カートリッジ・コーナー(店主の勝手な命名)ではORTHO オルト・ブランドのMMカートリッジ、ORT-1D が新品の状態で登場(上の写真)。
これは、針メーカーの弘和産業(現A'PIS)がかつて自社ブランドで発売したものだそうです。
価格からは考えられない、ウェルバランス・サウンドを聴かせてくれました。

その後、途中でもうお一方、初めてご来店のお客様がお越し下さり、狭い店内は満員状態。テーブル一面に拡げられた往年のカートリッジたちを懐かしくご覧になっていました。立ち話でゆっくりもして頂けず、失礼致しました。

さて次回開催は夏ごろかな、とのこと。
2015年05月02日
 

 
お客様自主開催の「カートリッジ会」、年明けの3回目に続いて早くも4回目の開催となりました。
いつものお2人、世代の大きく離れた同士ながら、話は驚くほどピッタリ合って、傍で見ている店主もいつも楽しく参加させてもらっています。やはりアナログ・オーディオへの愛のなせる業でしょう。

今回、出品カートリッジ数はさらに増えて、キャリングケース5個分+単品で40数個といったところでしょうか、壮観!
そのなかからリクエストに応えて、とっかえひっかえ付け替えてかけるのが私の役目です。プレーヤーは時代を合わせてYAMAHA GT-2000。

今回登場となったのは、順にSansui SV-45,Lustre L-1,MICRO VF-3200/e,SHURE M93E,JIMTEC V-Ⅲ,NEAT VC-3,ENTRE EC-15,audio-technica AT-VM3X,SONY XL-333E。普及型MMからMCまで、なかでもシュアのM93E はオートチェンジャーなどにも使われていたそうで、独特なマットな濃緑色凸凹塗装の外観もさることながら、ドカンとくる低音をベースにガッツのある音を聴かせてくれました。
NEAT VC-3 は初期のモノラル・カートリッジですが、今回はオーナー自ら修理してスタンバイ、見事素晴らしいワーグナーを奏でてくれました(ピエール・デルヴォー/パリ国立歌劇場管弦楽団の仏FALP盤)。

ちょっと一息コーナー(?)ではソノシート4枚組の新世界('60年製)をかけてみました(写真2)。1枚に1楽章を収録してあって、何だかSP気分。ソノシートを聴いたなんていうのは、一体何年前だったでしょう? TVの主題曲だったのは覚えています。
あれ、音が出ない?と思ったのは記録レベルが小さいから。厚手のビニールレコードに比べて薄いシート状で材質も柔らかいソノシートは溝が浅く、振幅も取れないためでしょう。

また、今回の参考出品はクリーナー編。
ピクソールのローリング・クリーナー,ワッツ Watts の円筒型クリーナー、そしてナショナルの電動型ハンディーレコード掃除機(写真3)! これは片手に収まる大変コンパクトなボディに電動回転式のローリングブラシと吸引機構を収め、乾電池で動作するクリーナー。今でも完璧に動きます。まるで今話題のクリーニングマシンのブラシ部分だけ外して持ってきたよう。この頃ならではのアイデアと情熱溢れる製品ではありませんか。

終わったころには外も暗くなり、あっという間に4時間が過ぎていました。
閉会時には早くも次回のスケジュールの打ち合わせが。また次が楽しみです。