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2018年1月
店主日誌:2
2018年01月20日
 
カートリッジ会、前回の第12回から1年間経って第13回を行うことが出来ました。

この会は、こよなくアナログを愛するヴェテランと若手二人のお客様(+準会員兼下働きの店主)で行なわれてきたのですが、昨年、若手メンバーが地元に戻ることになり、簡単にお越しになれないために休会状態となっていたのでした。
今回、新年会を兼ねてわざわざ新幹線を使って1泊で駆けつけて下さり、久々の再会となりました。

お二人が持ち寄ったカートリッジの中から、今回はまず参考出品(?)のDENON DL-103 GOLD と SONY XL-MC2。これはどちらも貴重な未使用品で、眺めるだけ。箱に入った新品です。
その後試聴は、順にSHURE V-15 Type3 のオリジナル針とJICO 針、初期型のDENON DL-103,ニートなど。

  

  

使用した盤は、米LONDON/アルヘンタ&ソリアーノのファリャ,TBM/菅野邦彦 LOVE IS A SPLENDORED THING,米CONTEMPORARY/アンドレ・プレヴィン KING SIZE!,EPIC/アン・バートン BALLADS & BURTON,DG/マイナルディ シューマン チェロ協奏曲など。

   

沢山聴きましたが、とにかく久々でしたので話のほうに花が咲き、あっという間の数時間でした。
お二人とも本当にありがとうございました。
2018年01月07日
 
今回の年末の第9には予定していた通り、カール・シューリヒトがパリ音楽音管弦楽団を振ったレコードを選びました。

これはご存じの通り、1957~58年に入れたベートーヴェン交響曲全集のなかのひとつですが、第9のみ後年、ステレオで録音されたテープが発見され、新たに発売となったものです。
英・米やドイツでも既にこの頃はステレオ録音が始められていましたが、なかではフランスは最もステレオへの移行が遅かったのです。
第9でステレオ録音が残されていたというのは、全集でも遅い時期であったのと('58年3月,5月)、独唱,合唱を含む大きな編成であったため実験的にステレオ収録も行っていたのではないかと考えられます。

特にこのANGEL 国内盤は第9、1曲をLP2枚、世界で唯一4面にわたってゆったりとカッティングされており貴重です。
 
さて演奏は、いつものシューリヒトらしく、決して停滞することなく快速なインテンポで進みますが、いつもよりダイナミクスの隈取が豊かで、ぐいぐい引っ張っていく気迫に満ち、まるでライヴ録音のよう。あっという間に全曲を聴き通していました。