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2022年10月
店主日誌:1
2022年10月10日
 


人気のスピーカー Persona B を納品させて頂きました。

今回はスタイリッシュな「カーボンブラック」。キャビネット,メタルバッフル,グリルネットすべてブラックで、唯一グリルネット周辺にシルバーのアクセントが入るシックな仕上げです。

今までお使いの B&W の805 D3 との入れ替えでのご導入で、MARANTZ のSACD/CD プレーヤーとインテグレーテッドアンプで鳴らしておられます。
両者の大きさと全体の形状はよく似ていて、底面のサイズ,形状もほとんど同じでしたので、そのまま805 D3 の専用スタンドに載せて聴いてみました。スピーカーケーブルも805 D3 同様、バイワイヤー結線です。

入れ替える前にまず805 D3 で聴きましたが、目の覚めるようなハイハットや締まってハイスピードなドラムスなど、流石に高級ブックシェルフ・スピーカーの代表格、誰が聴いても納得の鳴りっぷりです。
うーん、バーンインもこれからのまっさらなPersona B にとってはちょっと相手が悪いかなとも思いましたが、音が出た瞬間、想像以上に鳴り方が違うのが分かりました。

まず、能率が良いからでしょうか、前に出てきて全体にスケールアップ。
805 D3 はハイハットはシャッキリ、ドラムはドスッと実に分かり易く、聴きどころを抽出して聴かせるのに対し、Persona B はすべてを漏れなく聴かせるといった印象で、周波数帯域がフラットであるという単純な問題ではなく、すべての密度が均一に高く、しかもちっとも押しつけがましかったり、うるさかったりしないのです。
まあ、この印象は、聴いているうちにいつも店でPersona B を聴いているのと重なってきているのは確かですが、お客様の聴き始めてすぐの第一声、「今まで聞こえなかったところが色々、あらゆる方向から聴こえてくる!」がほぼ同じことを言い表しているようです。

ところで、当初お引き取りする予定だったB&W 805 D3 はお孫さんが欲しいとのことで、そちらに行くことになったそうです。

お買い上げ誠にありがとうございました。