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2017年6月
店主日誌:3
2017年06月30日
 


既に昨日、結構な話題となっていましたからご存知の方も多いと思います。
SONYが29年ぶりにアナログ・レコードのプレス生産を開始するそうです。

最初、ネットのニュースをたまたま見て知りましたが、その晩にはNHKと民放で、さらっとではありますがTVニュースに取り上げられ、一般的にもちょっとした話題なんだなと再認識しました。

ソニーは今年2月にすでにカッティングマシンは導入済みでマスター・ラッカー盤のカッティングは始めていますが、これでレコード生産の全工程を自社内で行う体制が整ったことになります。

このプレス機は、CDなどのディスク製造を行っている工場、ソニーDCCジャパンに設置されましたが、写真を見た限り導入はまず1台のようで、アメリカのように大きなところではプレス機が20台も30台もあって、そうした工場がいくつもあるのと比べると、まだまだとの感はあります。
でもまずは一歩、レコード生産がし易くなってタイトルも増え、コストも下がることに繋がれば、嬉しいですね。
見守っていきたいと思います。
2017年06月10日
 

 
今回で3回目となる「アナログオーディオフェア2017」(於、秋葉原・損保会館)に行ってきました。
アナログオーディオを中心に扱う私どもにとって最も親近感のあるショウであり、毎回楽しみにしています。

今回は早めに帰らなくてはならなかったので、珍しく午前中に出て昼前11時過ぎに着きましたが、損保会館の入り口に来て、おや、何か変だな。
それもそのはず1日目は昼12時開場なのでした。このショウは当日搬入なので出展する方々は大変、それで1日目はお昼からなのです。皆さんに案内しておきながら、自分で時間を間違えるとは、いつもながら抜けてます..。
既に入り口で待っている方も何人かいましたが、仕方がないので秋葉原に行き少しパーツを物色、その後コーヒー店で時間をつぶしました。

会場は全部で4階にわたっていますが、中でもいつも楽しみにしているのが2階。ここではスピーカーでの音出しは不可ですが(音出しはヘッドフォン)、他ではお目にかかれないメーカーや初出展のメーカーなど、いつも新鮮な発見があります。

GLANZ のハマダ電気はいつも通りトーンアームをずらりと並べて展示。今回は上級シリーズのショートアームを新開発して、クリアオーディオのOVATION ターンテーブルに搭載、特別コラボレーション・モデルとしてデモしていました。

めったのお目にかかれない、ドイツ AMAZONの(大手通販会社とは関係ありません、念のため)AMAZON2 ターンテーブルはSME の旧アーム、3009 と組み合わせていました。
その隣のZYX ブースにはallegro のフォノカートリッジ・キーパーと、YMK のジルコニア(セラミック)製ヘッドシェルが初お目見え。どちらも期待のアイテムです。

カートリッジのPlatanus とプレーヤーのWell Tempered はショウ初登場。
音出しはしていませんでしたが、プラタナスは主宰者の助廣氏自ら説明に立っていました。
制作者自身に直接聴きたいことを訊くことが出来るのも、この会場の大きなメリットです。往々にしてちょっと音を聴くよりも参考になることがあります。

このショウを主催するベルドリームサウンドからも、カートリッジキーパーが登場。
こちらはクラシカルな木製ケースに収められてなかなかシックな雰囲気。近々発売予定とのことです。

アナログ・アクセサリーで話題のi-qual アイコールは、かつてのオーディオテクニカ傑作モデル復刻・第二弾といえるアイテムを参考出品。近々に正式発表となるはずですので、乞うご期待!
Audio Desighn からは、プレーヤーの独クリアオーディオ用のオプション強化電源が登場。Performance DC のユーザーには是非使って頂きたいアイテムです。

二つ上がって4階では(3階はイベント会場)、ちょうど光電カートリッジのDS Audio が大勢を集めてデモの真っ最中。
熱く語るのは代表の青柳氏。国内外で数え切れない数のデモ,講演を重ねてきているからでしょう、じつに分かり易く説得力あるプレゼンテーションに感心、終了時の大きな拍手も当然と思われました。
ドイツ、ミュンヘン・ハイエンドショウの後、国内でのプレミアとなる新製品DS002 が素晴らしいサウンドを披露していました。

AIR TIGHT エアータイトでは現在開発中という新型真空管プリアンプ(試作機)で音出ししていました。フォノイコを内蔵するこのプリは60万円台となる予定とのことで、期待されます。

一番上の5階では、Phasemation が300BパラシングルのMA-2000 でSonus faber の大きなスピーカー IL CREMONESE を朗々と鳴らしていました。とくに米COLUMBIA オリジナル盤で聴くD. ブルーベックのTake Five はまさに鮮烈。
大の音楽&レコード・ファンである開発者・斉藤氏の言葉、
「固体の中を背中を押し合いながら電子の動く半導体に比べ、真空中を電子が飛ぶ真空管は元々大変ハイスピードな素子である」
「英DECCAは国外でのマスタリングを信用しておらず、金属マスター原盤を各国へ送ってプレスさせていたため、国内キングレコードの初版はほぼ本国のオリジナル盤と同等の音質を有する」
とうのは、常々私どもが力説している点で、わが意を得たり感たっぷりでした。
それにしてもTIME OUT(TAKE FIVE の入ったアルバム)の6-eyeオリジナル盤、欲しいなあ!

隣、TOP WING トップウィングのブースでは話題のカートリッジ「青龍」を台湾Tien Audio のプレーヤーで初披露。なかなかは入れなく程の盛況ぶりでした。

アナログ・オーディオはこのショウで見られるような小規模メーカーが支え、面白くしているといえます。こうした場で気に入ったところを発見し、是非応援して頂きたいものです。
2017年06月06日
 
レコードの発送でよく利用している、郵便局の「ゆうメール」の料金が今月、6月1日から値上げされました。

A4サイズまでは従来通りですが、それ以上の大きさは新たに「規格外」とされ、新しい料金の対象となりました。
レコードもこのサイズですので、今までと比べて100 円程の値上げとなります。

それでもレコード配送手段としては現在最も安価です。よろしくお願い致します。