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2019年06月30日
昨日,今日と2日間、Holbo Airbearing Turntable の試聴会では、多くの方に足をお運び頂き誠にありがとうございました。
2019年05月20日
 
 
今年も楽しみしていたアナログオーディオフェアに行ってきました。

会期2日目、日曜日のお昼頃到着し、去年と同じく1階玄関のすぐ先にあるアスカオーディオで久々に浅井氏にご挨拶。ここは純マグネシウム製外周スタビライザーがおススメ。

2階は音出しこそ出来ないものの、数多くの小規模メーカーが露天商のごとく机を並べる大部屋。卓上に色とりどりのアクセサリーが所狭しと並んでいるのを見ると、まるでお祭りの出店(でみせ)を覗いているようなワクワク感があります。ほとんどの出展社がとても親密にお取引きしているところばかりなこともあり、店主にとって、いつも最も期待の膨らむ部屋です。

入ってすぐ脇ではKirmus カーマスオーディオの超音波レコードクリーニング機のデモが行われていました。デモしているのは白衣を着た、でんじろう先生?ではなくて、輸入元ナスペック・営業の水次さん。
動作音が静かなのを再認識。新しいオプションの3枚LP用ドライヴも予想以上に好評とのこと。

隣は真空管アンプの老舗、上杉研究所。やっているのは既に上杉氏ではなく藤原氏ですが(ちょっと日本史的に)。
目玉は最新の300B シングル・パワーアンプ、U-BROS-300AH。好評のU-BROS-300 の後継機ですが、ヒーターを交流点火として音質改善。
藤原さんによると、U-BROS-300 は好評でまだ当分そのまま継続販売するつもりだったが、研究中に試したヒーター交流点火の予想以上の効果に注目、変更しないわけにいかなくなったとのこと。


UESUGI U-BROS-300AH

この部屋では唯一の大手メーカー audio-technica は意外にもフェア初出展。まずは様子見か、大部屋にこじんまりと、企業規模からいったら控えめ。
このところ、ここはアナログ関連にもしっかり新製品が目立つようになりました。「いよいよ本気ですよ!」と担当のヴェテラン、中尾さんは鼻息も荒い!
新しいプレーヤー AT-LP60X は12,900円の超エントリー機ながら安っぽくなく結構カッコイイ。フルオートプレーヤーはあまりお勧めしてませんでしたが、同じ価格帯の得体の知れないプレーヤーを買うくらいならこちらをおススメ。

中電(チュウデン)はその名を知る方は少ないと思いますが、OEM中心にカートリッジなどアナログ・アクセサリーをコツコツと作り続けてきた専業メーカー。
手頃なMMカートリッジやヘッドシェルなどが主力ですが、今回ローラータイプのレコードクリーナーとスタイラスクリーナーのプロトタイプを展示。価格も手頃なので完成が楽しみです。近々ご紹介出来るでしょう。

KRYNA クライナはナイスアイデアの「プレーヤー2アーム改造ベース」の試作品を展示。これを使うと手持ちのプレーヤーが簡単にダブルアーム・プレーヤーに変身! 価格も85,000円ほど(予価、アーム別)と手頃。興味のある方も少なくないのでは?

Belldream ベルドリームサウンドは超ロングラン製品、超音波レコード洗浄機の草分け US-60V を展示。
長年、多数の販売実績の中で故障皆無という、流石は国内専門メーカー製。
価格もリーズナブルで、改めて注目されてよい製品です。

47研究所にはちょっとした大物が。
新製品のターンテーブル「Simple Koma」とトーンアーム「Exact Trace」です。
ダブルアームでの展示ですが、それでもかなりコンパクト。スマートで魅力的なデザインはさすが。アームはワイヤーと滑車型のヘッドシェルを用いたオフセット角変動型。
ベルトドライヴのモーターはバッテリー式。しかもそれぞれが30万円ほどと価格も魅力的。間もなく完成とのことです。




47研究所のプレーヤーとアーム

Analog Relax アナログリラックスには相変わらずよく人が集まります。
製品の魅力もさることながら、主宰する万木(ゆるぎ)さんのお人柄によるものと思います。
高価ながら、新製品のMCカートリッジ EX1 が好調とのこと。最近は北米、ヨーロッパと販路を広げつつあります。

PHONOPHILE フォノファイルの高橋さんは今回2度目の出展。
先日お借りした新型レコードスタビライザーや、ベース部分を天然木で作った3連カートリッジキーパーは近々販売となる模様。乞うご期待。

FURUTECH フルテックでは得意のNCF配合の新しい電源プラグを紹介頂きました。従来のロジウム・メッキに加え、ゴールドとシルバー・メッキを揃えました。ボディはステンレスとアルミから選べるのも特徴。

三進興産って?? 初めて聞く社名でしたが、ソルボセインと聞いて分かりました。オーディオ好きなら聞いたことがあるでしょう、米SORBOTHANE 社の高機能衝撃吸収素材です。インソールなどが主力商品ですが、この度自らオーディオ分野に初進出。
真鍮と黒檀、そしてソルボセインを組み合わせたインシュレーターで、高さ調整も可能(3個セット)。
耐荷重は1個/13kg ですので3個で39kg、大型のアナログ・プレーヤーにも使えます。

4階もお馴染みのメーカーが並んでいますが、中でも今回「店主の注目一押し」がAir Tight エアータイトにありました。
真空管フォノステージアンプ、ATE-3011。もうだいぶ前からフェアがあるごとにひっそりと参考展示されていたのですが、3年余の開発を経ていよいよ今回は正式なお披露目となりました。

すべて新設計となる完全な新製品で、RIAA以外の多くのイコライザーカーヴに対応出来るのも同社初。2つのノブでターンオーバーとロールオフを別個に選択、組み合わせてカーヴを決定、特徴的な中央の透明インジケーターはその表示窓です。
この夏の発売を目指して最後の仕上げ中。私どもでも試聴会が出来ればと考えております。


Air Tight ATE-3011

5階の大部屋では先頃高級フォノイコ DCEQ-1000 を発表したオーディオデザインがちょうどデモの真っ最中。
PC画面を交えてのそれは、デモというよりプレゼンテーションという感じで、製品の特徴を分かり易く説明、一方、音出しデモには懐かしい すぎやまこういち の「オーディオ交響曲」をかけるなど、大のオーディオマニアである設計者・大藤氏の面目躍如。
ちょっと過激な、覆面他社高級フォノイコとの一対一比較試聴もとても分かり易く、来場者の心(いや、耳?)を掴んだことでしょう。
2019年04月17日
 







 
オルトフォン社100周年記念の一環として新しく限定発売されたSPU Century を聴いてみました。

結論から申しますと、予想を超えて素晴らしいものでした。

ご存知SPU はオルトフォンにとっても愛好家にとっても特別、特にわが国では熱烈なファンの多いカートリッジで、それ故、新型のSPU が出ると常に聞かれるのが「モダンなSPU などSPU とは呼べない」という言葉。
これはその新しいモデルを聴いてというよりは、聴くまでもなく、ということも多いようです。

確かにその気持ちは分かります。オルトフォンももちろん、それを誰よりも分かっているから、つい最近、初心に帰ったSPU#1 シリーズを発表しました。しかも驚くほどリーズナブルな価格で。
一方でSPU はまだまだ新しい試みを受け入れる懐の深さがあるし、設計者としてはそれにチャレンジしてみたい。それにはこのセンチュリーイヤーという大きな節目は相応しい機会であるのも確かです。

とは言ってもその音をどう仕上げるのか、これは今までも様々なSPU 派生モデルや特別モデルの企画が持ち上がった時にも同じように直面した問題のはずですが、いかにもSPU らしいオリジナルに忠実な音にするのか、外観はSPU でも最新の成果を盛り込んで現代的SPU として仕上げるのか、その落としどころには設計者、レイフ・ヨハンセン氏も散々熟考を重ねたことでしょう。
いや、彼はむしろそこに迷いはなく、初めから明確なヴィジョンをもって完成させたのかもしれません。聴いてみると、それほどすぐ分かる、誰もが納得の、これ以上ないほど熟成して、かつ古めかしさなど微塵もない実に新鮮な音で響くのです。

但し、並み居る最新鋭カートリッジとはまた明らかに一線を画す再生であるのも確かで、これはやはり「Gシェル」をもつこの形でないと実現しないのでしょう。
今回このGシェルはご覧のように最も目を引く部分でもあり、今までは粉末木材を樹脂で成形したものであったのに対し、無垢のブナ材をCNCマシンによって精密加工したボトムカバー(下半分)を採用しています。
この波打った不思議な形状は、ヴァイオリンやギターなど弦楽器の形状をイメージしてデザインされたそうです。
そう言われて聴くと、なるほど木製楽器の奏でる響きにどこか通じるところがあります。

私自身は熱烈なSPU 信奉者ではありませんが(SPU は大好きです)、これならSPU 型ということを抜きにしても欲しいなあ、とつくづく思いました。

世界限定250個の限定生産です。ご興味のある方は、どうぞ声をお掛け下さい。
https://www.maestrogarage.com/contact
2019年03月04日
 
恒例のカートリッジ会は現在、若手メンバーが遠方からお越し頂かなくてはならないため、半年に一回開けるかどうかというところですが、今回手が空いているうちにということで、昨年末開催してから2ヶ月ほどでまた開けることになりました。
わざわざのお越しありがとうございます。
 

 
今日はかけるレコードをほぼ1枚に決めて同じ曲を様々なカートリッジで聴いてみます。
選んだレコードはチャーリー・ヘイデンとパット・メセニーのデュオによる「Beyond the Missouri Sky」。

早速まず今は無き往年の名ブランド、SATIN のM-Ⅱでは、目の覚めるような切れの良いギターが。



次はMMでの人気ブランド、GRACE のF-8。但し針はシバタ針のついた後年のもの。



続いて、いつも1回聴かないと収まらない VICTOR MC-1 を表敬訪問。
現代のカートリッジに引けを取らぬサウンドに感嘆しながら、次は米ADC 特集。


ADC QLM-34 Mk-3


ADC QLM-36 Mk-2



ADC VLM-Mk2


ADC ZLM


ADC TRX-1

価格ごとにしっかり音質が向上するのを確認、日本製のOEMとなったTRX-1 を最後に聴いて今回の会を締めました。
2019年02月24日
 

 

 
先日から私どもでもPayPay が使えるようになりました、とご報告しましたが、今日来店下さったお客様(「カートリッジ会」メンバー)が初めてこのお支払い方法を利用してお買い物をして下さいました。

そうしたら何と、決済に使った携帯の画面に、
「おめでとうございます!1,000円のキャンペーン金額プレゼント当選!」
の文字が! 只今、PayPay は100億円キャンペーン第2弾を実施中なのです。
今回は、約2千5百円のお買い物で千円のプレゼントが付きました(PayPay でのお買い物で使える金額です)。
 
皆さんも是非利用してみて下さい。

*携帯に専用アプリのダウンロードが必要。
*現在、一回の利用金額の上限は2万円。
2019年02月11日
 

 
車にお乗りの方、洗車はどうされていますか?

私は、ガソリンスタンドや洗車場にある、大きなブラシが自動でぐるんぐるん回る暴力的な洗車機は塗装にキズがつきそうで(もう、そのようなことを気にするほどきれいなボディではないのですが..)、利用したことがありません。
自分で水をかけて手で拭き取っていますが、ひどく汚れた時はたまにコイン洗車場に行って洗剤を吹き付けるフルコースで洗います。
でもそれもこの5~6年(いや、もっとか?)は面倒でコイン洗車場から遠ざかっていましたが、先週、雪のある地方へ行って来たためだいぶ汚れたので、久し振りにいつも利用する近くのコイン洗車場へ行くことに。
ただ前回行ってからかなり経ちますので、ちょっと嫌な予感がし、念のためネットで調べてみると予感的中、すでに無くなって建物が建っているとのこと。
近場で他のところは無いものかと検索しましたが、杉並区内にはどうももう無いようで、練馬区のコイン洗車場も閉鎖、ようやく少し離れてはいますが、世田谷区と三鷹市の境界付近にある「ドルフィンパーク」というところを見つけました。
今更ながら気が付きましたが、23区内からは急速にセルフ・コイン洗車場は消えつつあるようで、それはそうでしょう、広いスペースが必要なわりに収益性はどう見ても高そうでなく、機器の保守も必要、都内の自動車保有率もどんどん低下しているでしょうから客数も減少傾向に違いなく、余程余裕のある地主さんなどでない限り続けていくのは大変でしょう。
比較的近い(と言っても30分ほどかかりますが)この「ドルフィンパーク」は何とか続けていってもらいたいものです。それには利用してあげなくちゃね(ここのところは、うちも全く同じです、よろしく)。

早速行ってみたドルフィンパークにはスプレーガン洗車機のブースが4つあり、規模も満足のいくものでした。
ただ、どこも同じようですが硬貨しか使えないのに両替機は無く、代わりに缶飲料自販機が置いてあります。久し振りなので硬貨を用意しておくのをすっかり忘れて、飲みたくもない缶コーヒーを買う羽目に。
利用した、洗剤とワックスのスプレー放射を含むコースは700円也。これは以前のところと大体同じくらいです。

久し振りにすっきりきれいになってクルマも喜んでいるように見えたのも束の間、2日後に少ないながらも雪が降って車体にも積もってしまいました。雪は大気中のチリやホコリを結構含んでいるようで、せっかくきれいにしたボディにはまた汚れがついてしまいました(写真はフロントガラスの汚れ)。トホホ。

「雪が降るのは予報で分かってたでしょ!」との家内の指摘にさらに凹みながら、「よし、またきれいにしてやるゾ!」
2019年01月21日
 

 

 
昨年9月の強烈な強風のため一晩で、店舗エントランスに設けてある日除けテントの先端フリル部分が2ヶ所裂けてしまい、50cmほどぶらんと垂れ下るトホホの事態となりました。
みっともないのでガムテープで破れたところを貼って、取り合えず垂れ下らないようにしました(写真1,2,3)。
もちろんこのままには出来ませんので、テント屋さんに補修を頼んだところ、裂けたところを補修することは出来ず、全体の張り替えになるとのことで、ちょっとすぐにはお願い出来ないような見積もりが出てきました..。

資金を貯めてお願いするしかないな、と考えて少し経つうち、店舗損保保険代理店の方が3年に一度の更新手続きにみえました。
書類に記入しながら何気なく世間話で「そういえば、先日の台風で店のテントが破れて酷いことになってしまったんですよ。」と言うと、「それは保険きくはずですよ。申請しましょう。」と心強い言葉!
写真を撮ったり手続きをしてくれました。
2週間ほどで保険がおりてすぐに支払いもして頂き、保険の有難さ身に沁みました。次の保険料、2倍払ってもいいな、と思った次第(実際には規定通りしか払ってませんが)。

この時期の台風・強風で店舗の看板やテントが破損したところは多く、テント屋さんは大忙し。実際の張り替え作業は2ヶ月以上経った今日、ようやく無事済んですっかりきれいになったテントが写真4です(小さくてスミマセン)。
めでたし、めでたし。
2019年01月03日
 
恒例の「カートリッジ会」、現在はメンバーのお一人がわざわざ遠方から泊りがけで駆けつけて下さるため、ほぼ年一回の開催となっています。
前回は昨年1月に新年会を兼ねての開催でしたが、今回は同じ年の12月となりました。

今回も地元メンバーの方は数10個のフォノカートリッジを整然とキャリッジ・ケースに収めてキャリングバッグで参加下さいました。
若手メンバーのリクエストで、まずその中から DENON DL103 Gold とオリジナルのDL103 の比較試聴を、DAMの45回転LPによるジャズで行いました。


 

 
次は、カール・ミュンヒンガー指揮するシュトゥットガルト室内管弦楽団による英DECCA 盤 バロック名曲集を、3種類のカートリッジ、Ortofon SL15Mk2 (SPU ヘッドシェル入り),YAMAHA MC-11,MC-5 でたっぷり堪能しました。

このところは、メンバーお二人も約1年ぶりに会うので、沢山のカートリッジをどんどん付け替えてひたすら聴く、というよりは積もるお話の合間にじっくりとレコードをかける、といったスタイルになっています。
お二人とも、今回もありがとうございました。


 

 

 
2018年11月17日
 
今年もTIAS、行ってきました。
注目,おススメ,期待の製品を駆け足でご紹介。


 
いつもは一番上から行くのですが、今回はたまたま降り立った4階から。
大きなエレクトリのブースはいつもどおりMAGICO のスピーカーでデモの真っ最中。遠くから見たのではっきりしませんでしたが、恐らくM3 でしょう。
やはりいつ聴いても素晴らしいというほかない再現で、現代のスピーカーの最高峰のひとつであろうことは間違いないようです。オーディオ的にも、もちろん音楽的にも。
この後に、アメリカン・ハイエンド・スピーカーを長らくけん引してきたWILSON AUDIO とAVALON を聴くことになりましたが、MAGICO はさらに次の次元に進んでいる感を強くしました。
MAGICO では最近発売となったA3 がグンと身近になった価格で大好評を博していますが、上の写真はその内部構造の展示です。上級機に比べれば簡略化されてはいるものの、まるでビルディングのような骨組み構造が音の秘訣のひとつであることは確かです。骨組みを核としてすべてのパネルを内側からビス留めするのですが、まるでパズルのよう。



次はお隣のアブサートロン。
今回は長年扱ってきている米Boulder の新製品、小型フォノイコ508 が主役です。
スピーカーはWestlake Audio としては家庭用サイズのLc3W10VF。
伊藤社長がかけるレコードは懐かしいジャズやアメリカン・ポップス、ウェストレイクのスピーカーがそれらしくいい気持で歌っていました。因みにアナログプレーヤーはLuxman。



トライオードはいつも満員御礼。
店主が秘かに楽しみにしている新型845 真空管アンプのプロトタイプが展示されていました。しかもブランドのバッジを見ると、JUNONE。845 を使ったアンプとしてはかなりコンパクトにまとめられていましたが、形になるのはまだ少し先だそうです。



毎回音を聴くのを楽しみにしているハイエンド・ブースでは、スピーカーがいつもの立派な独Lansche Audio ではなく、スタンドに載った細長くコンパクトなスピーカーが鳴っていました。これはドイツのKii Audio というメーカーのKii Three というアクティヴ・スピーカーで、DSPと6基のパワーアンプを搭載しています。
特殊なスピーカーですが、サイズを大きく超えた切れの良いサウンドを披露していました。
それにしてもいつもここはかけるCDの音が良く、アトラクティヴ。

 

フューレンコーディネートではメインのスピーカーは今年もPIRGA。鳴っていたのはMLS3 でこれも流石に素晴らしい音でしたが、大変高価(写真上)。
音は聴けませんでしたが、デンマークDavone のTwist は、デニッシュ・デザインならではのスタイルが魅力的でした(写真下)。



ラックスマンのブースはいつも常に満員状態。
さりげなく置いてある中に注目の新製品を見つけました。真空管プリとしては同社のトップモデルとなるCL-1000 です。凝ったデザインにまず惹かれましたが、これは約40年ほど前のC-1000,C-1010 を踏襲したもの。300B パワーアンプMQ-300 とペアを組む待望のプリアンプです。来週発売予定。
FOCAL のスピーカーはSOPRA No.2 が鳴っていましたが、ジャック・マユール時代の音質を受け継いだ張りのある音を聴かせてくれ、新しいKANTA は新世代ラインであることを再認識しました。



ロッキーインターナショナルには、英国Wharfedale のチャーミングなスピーカーDENTON 85th が。85周年記念の限定モデルですのでご購入はお早めに。





ナスペックではこれまたコンパクトなスピーカーが朗々と鳴っています。英Monitor Audio の新製品でStudio という新しいラインになるようです。
とにかく音離れが良く、キレもあってしかも心地良いサウンドに引き付けられました。かなりの音量で鳴らしても破綻なく、低域も十分。外観も上質でデザインも新鮮、それで価格がペアで22万円と聞いて、改めて驚きました。
これは今後、当店の小型スピーカーおススメに加わることは間違いないでしょう。
参考展示のようでしたが、PRIMARE のスリムなCDプレーヤーとアンプがありました。現行35ラインの下位シリーズのようです。





タイムロードには新しく導入されるイタリアの2ブランド、どちらもかつて国内で好評を博していたメーカー、PATHOS(真空管と半導体のハイブリッドアンプ)とCHARIO(スピーカー)の展示がありました。どちらもイタリアらしいデザインが魅力。期待されます。





ノアのブースのスピーカーはやはりSonus Faber。
メインで鳴っていたIL CREMONESE は良いのは当たり前ですが、アメリカンハイエンドと違い、堂々としていながらもどこか響きが優雅。
注目の新製品、Sonetto は価格もこなれていて一押しです(写真上)。
また、参考展示で新しいElecta AmatorⅢ がひっそりと! 国内で発売されれば人気間違い無しでしょう(写真下)。





さて大きなガラス棟から橋を渡って向かいのD棟へ。
A&Mではこの11月に発売したての新型300B パワーアンプが。
ちょっと気難しいタンノイのケンジントンを実に快活に楽しく聴かせてくれたのには参りました!
参考展示の新しいフォノステージアンプもプロトタイプながらさらに外観が煮詰められたように見受けられ、これも次の期待作です。



ユキムのブースには大きな話題作が。
小さいですが、上の写真をご覧下さい。何とプレーヤーのプラッターが完全に宙に浮かんでいるのです。中心軸や支えなど一切繋がるものはなく、4~5cmほどの高さにUFOのように浮いています。
リニアモーターの原理を応用し、巧妙な制御プログラムでコントロールしているのですが、しかし意表を突くこんなことを実現してしまうのは大したものです。
早々に日本にも輸入というので驚きました。「信じるか信じないかは、あなた次第です!」




いつも最後に訪れるのはヨシノトレーディングのブースです。
並ぶのはいつもどおりEAR,Clearaudio,Nottingham などの人気ロングセラーモデルばかり。今回も特別な新製品というのはありません。強いて言うと、小型ブックシェルフ・スピーカーの英FALCON のLS3/5a を上下2段にスタックした(上は逆さまに)パラヴィチーニ仕様でガンガン鳴らしていたこと。ティムさんは「My new baby!」と言っておりました。
今回はそのパラヴィチーニ氏がデモでも大活躍。ただ製品の解説や売りこみ等は一切ありません、というより全くそうしたことには興味無し。これもいつもどおりですが、メインソースがオープンリール・テープデッキ(DENON のプロ機)で、とっておきのマスターテープ・コピーをかけたり、CDに録音した編集前のセッション録音を聴かせたりします。
話もレコードのプレスの違いによる音の差など、彼の頭の中にいっぱいに詰まったネタを次から次へと披露して、まるでお気に入りのパブかどこかで集まった仲間達の真ん中で嬉しそうに話すマニア、みたいな雰囲気で、お客さまもつい身を乗り出して話に頷く、というような微笑ましい光景はここだけ、特別です。
それにしてもかなりのお歳になった今でも、全く新しい興味に目を輝かせて取り組むエネルギーは素晴らしいと思います。
まだまだ第一線で活躍下さいね。
2018年11月10日
 

 
たまにですが、営業時間外でシャッターが閉まっているときに、店の前に無断駐輪の自転車が停められていることがあります。
そういうときには見つけ次第、表通りまで押して行って道の脇に移動します。
シャッターにはシールで「店舗前の無断駐輪は即移動します」と書いてあるので、以前よりはだいぶ減りましたが、ここが駅のすぐ近くなので、買い物などで一時停めておくにはとても都合の良い場所なのです。
近くには公共の駐輪場もあり、1時間までなら無料なのですが、ちょっとだけならよいだろうという安易で自分勝手な人が少なくないのは困ったことです。

今日も店に出てみると、かなりくたびれた自転車が停めてあります。ああ、またか、とすぐに表通りの遠くのほうまで押して行って移動しました。

夕方になってドアを入ってくる年配の紳士、典型的ないつもの私どものお客様のように見えましたので、いらっしゃいませ、とお迎えすると、
「すみません、前に自転車を停めてしまって。」
とおっしゃるではありませんか。

伺ってみると、通院のために乗ってきた自転車、シャッターが閉まっていたのでつい停めてしまったが、戻ってみると無くなっているので声を掛けたとのこと。
それでも書いてある通りダメですよ、とは言うものの、低姿勢でしかもかなりのご高齢(70代後半~80?)、自分勝手な若者やオジサン,オバサンにならガンガン言うものの(そもそも彼らは謝りなどには来ない)、つい店主もトーンダウンして、いつの間にか世間話に。その方が店の前に置いてある金属製のヴァイオリン型ウェルカム・サインを指差して、
「これとても良いですね。」
めったに気付いて褒めてくれる人はいないので喜んでいると、
「実はヴァイオリンの仕事をしていたんです。」
へえ、何と、俄然店主も興味が湧いて色々訊いてみると、かつてN響のヴァイオリン奏者で、海野義雄氏や徳永二男氏らとともに弾いていたのだそうです。
しかも往年の名カルテット、アマデウス弦楽四重奏団のメンバーらとも親しく、先日も自宅に招いて久々に手入れをしたアナログ・プレーヤーで聴かせたところ、良い音だと喜んでいたといいます。

なんだ、それならもう一度お客様として来て下さいよ、と言って自転車を移動した場所を伝え、お見送りしました。
お住まいは店主の自宅と同じ町内で、店より近く、これまた不思議なご縁となりました。

今度は開いているときお客様として来て下さいね。そうしたら通院でそのまま停めて下さって構いませんから♪

あ、因みに上の写真は無断駐輪ではなく店主の(正確には家内の)愛車、電動ママチャリです。イメージ、ということで。
2018年10月27日
 


トーレンスの名プレーヤー、TD320 Mk3 の修理が完了しました。

和歌山県からのご依頼ですが、元箱を保管されていたので安全に輸送が出来、助かりました。
写真は終了して梱包しているところです。一番下に本体,その上にプラッター,一番上にダストカバーが収まるようになっています。

故障の症状は、アームリフターの操作レバーがアップ側で固定せず、降りてしまうというものです。
ちょっとしたメカの不具合のように見えますが、このプレーヤーはトーレンス独特のセミオートタイプで、アームがレコードの最内周に来ると自動的にリフトアップし、プラッターの回転が止まるようになっています。

この機構には光学センサーと電磁ソレノイドが使われています。
調べたところこのソレノイドの不良が原因でした。このパーツは専用部品で修理,入手が出来ませんので、レバーをマニュアル操作に改造、ソレノイドが効かないので内周でリフトアップはしないものの、センサーは働くようにして再生が終わるとレコードの回転は止まりますので、針先の摩耗は防ぐことが出来、眠り込んでしまっても安心です。
センサーの働く範囲の再調整も行なって、また今、お客様のところで久し振りに活躍しています。

ご依頼ありがとうございました。
2018年07月29日
 

 
ドイツのアナログ・プレーヤー・メーカー、Clearaudio クリアオーディオが今年で創業40年を迎えました。
その節目にドイツのオーディオ誌、「AUDIO」と「Stereoplay」、「FIDELITY」が創業者のPeter Suchy ペーター・ズッヒー氏にドイツ・オーディオ界での長年の功績を讃えて賞を贈りました(写真1)。

おめでとう、クリアオーディオ!

それらへの感謝の意味もあるのでしょう、つい先日、エアランゲンにある同社本社で「感謝デイ」が開催されました。これが通り一遍の会でなく、なかなか気の利いた素敵な一日となっているのです。



ペーターからの感謝の言葉やライヴコンサートはもちろん、何とこの日のために上の写真のように広大な工場の周囲にぐるりとカートのコースを敷設、参加者がドライビング・テクニック競い合いました。これは短い動画となっていますので、私どものfacebook をご覧下さい;
https://www.facebook.com/maestrogaragecom/



敷地内には40周年記念(?)フォルクスワーゲン・バスが。モダンなクリアオーディオとの対比がしゃれてますね。
車内にはConcept Active と名付けられた特別仕様のプレーヤーが設置されいています。クリアオーディオ流の「カー(アナログ)オーディオ」というところでしょう。
これが思いっきり遊んでいて、本体を載せるラックの下には長いシャフトが伸びて巨大な振り子のような重りがぶら下がっています。恐らくこれが振動スタビライザーの働きをして、ちょうど出前バイクのおかもち荷台のように、走行中でも安定してレコードをかけることが出来るようになっているのです。
これも大きな写真をfacebook のほうに挙げておきますのでご覧下さい。
普通にはたいして重要でもないことに大真面目に、大げさになることもいとわずに取り組むところは、流石ドイツ人という気が致します(賞賛しています、念のため)。
因みにこのスペシャル・プレーヤーは、いつもは彼らのヨットに積まれているものだそうです。やることがちょっと違うね!

もうひとつトピックが。
この日は同社のConcept プレーヤーの組み立てを競う(?)コンテストも開催され、ペーターの友人、英EAR 社主ティム・デ・パラヴィチーニ氏も参加。さて、世界的アンプビルダーは世界的ターンテーブル・ビルダーたり得たのか? その結果については、不明です…。


Tim 「うーん、アンプより難しいな。」
2018年06月19日
 
お客様二人(+アシスタントの店主)による恒例のカートリッジ会も、若手メンバーの方が地元に戻られてからは年1~2回ほどのペースになりましたが、今回は先日のアナログオーディオフェアに合わせてわざわざ1泊でお越し下さり、1日目フェア見学、2日目にカートリッジ会というハード(?)スケジュールをこなして下さいました。

お二人がカートリッジの詰まった専用ケースを開いてずらりと並べると、たちまちテーブルの上は満員状態。それでもまだヴェテランメンバーのキャリングバッグにはそれ以上のケースが出せないで残っています..。
まずは極上寿しの如く色とりどりに並んだカートリッジを眺めながら歓談。

そうこうするうちにお客様が一人ご来店に。
テーブルの上を見るや、そのお客さまも加わってさっそく3人でカートリッジ談義が始まります。
実はこのお客さまも愛知県からアナログオーディオフェアを見物に来られ、その足でせっかくならと私どもまで足を延ばして頂いたのでした。
初めてお越しのお客様でしたが、話題が合うと他人も知人もありません、皆オーディオ仲間、狭いので全員が座ることが出来ずに4人とも立ったままで盛り上がります。

では何かかけましょう、ということで、愛知の新メンバー(?)が買って帰るつもりの「ベイシー・ビッグ・バンド」を、まず手始めにドイツのクリアオーディオ、Aurum Classic で鳴らします。名前のとおりクリアで鳴りっぷりの良いビッグバンドが心地いい。




次はちょっと珍しいデンマークはB&OのMMC6000。
かけたのはメニューインとシルヴェストリによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。先ほどとは打って変わって奥ゆかしい、いかにもヨーロッパ的な響きがひろがります。



(from AUDIO HERITAGE)

同じ盤を今度はビクターのMC-1 で。今までの2つはMMでしたが、今度はMC型です。
さすが名機、さっとあたりが晴れ渡り、現在のMCカートリッジにも聴き劣りせぬ再生ぶりに一同納得。



さて、次は今回のメインイベント、ヴェテラン・メンバーが最近揃えた旧東芝Aurex のコンデンサー・カートリッジ&専用イコライザーの登場です(Aurex 403S+SZ-1000)。




これがまたいい。
思わず「滑らか!」と口走ってしまいました。そうなんです、音がスムーズで自然。とても40年前の製品とは思えないフレッシュなサウンドです。
これを聴くと、DS Audio の光電カートリッジのように、かつて存在したコンデンサー型カートリッジも、どこかが今の技術で新しく作ってくれないものかと思ってしまいます。
因みにコンデンサー・カートリッジも光電カートリッジと同じく原理的に電磁変換をしない「振幅比例型」です。その点でもメリットは大きいのです。

最後はガラッと趣を変えて「モノラル盤を聴こう!」コーナー。
使用するのは米GE のVRⅡ、所謂バリレラ・カートリッジです。まだSPとLPが混在している時期の製品で、上に大きく出っ張っている赤いノブで、2つ着いているSP用とLP用の針をくるっと180°回して取り替えることでどちらのレコードもかけることが出来ます。

聴いたレコードは、どれも大変珍しいものばかり。若手メンバーがこの2日間に都内を駆け巡って仕入れたものです。フルトヴェングラー以外は店主も知らなかったレーベル。


米UNICORN エルンスト・レヴィ(Pf)

米Program Records ベートーヴェン「大公」/シュタルケル他

アルゼンチン CID ブラームス チェロソナタ/シュタルケル

これに、英HMV のフルトヴェングラー指揮/ベートーヴェン「フィデリオ」序曲

また、参考出品としてこれまた稀少な東芝Aurex 製光電カートリッジも。但しまだ専用イコライザーアンプが未入手で、残念ながら眺めるだけ。でもその丸っこい形は一度見たら忘れられません。どうしてもイコライザーが入手出来ないようならば作ってしまうかも、との頼もしい発言も。行方を見守りましょう。



今回は一時飛び入りのお仲間も加わって、ひときわ楽しいひと時となりました。
ありがとうございました。
2018年06月13日
 

 
毎回楽しみにしている「アナログオーディオフェア」に行ってきました。
今年は当店「カートリッジ会」(お客様二人の自主運営)のメンバーお二人と一緒に見学です。
3人で早めのランチをとってひとしきり歓談してから、いざ会場へ。

今までは玄関のある1階にブースはありませんでしたが、今回は初出展のアスカが部屋を設けて展示。純マグネシウムを使ったアウタースタビライザーをはじめとするアナログ・アクセサリーを揃えています。
なかなか見たり聴いたりすることが出来ないからか、小さな部屋は満員状態。初めての製品ばかりなので、皆熱心に質問をしていました。
アスカ製品試聴ご希望の方は、どうぞ当店にお申し付け下さい。

次は、今のうちに行かないと入れなくなるということで、3階のイベント会場へ移動。12時半から「最新のMCカートリッジを聴く」(音元出版主催、小原由夫氏)が始まります。
実は店主、混むのと時間を食うのが嫌で、イベント・試聴会といったものにはほとんど参加しません。むしろ、イベントに人が入って他が空いているうちにしめしめと一気に回るのが常套手段です。
でも今回はカートリッジ会メンバーと一緒ということもあり、色々聴き比べも悪くないと参加してみたのですが、ビックリ。まだ20分前なのにほぼ満員で席は無し、後方の立ち見もすでに満員で入るのに一苦労です。かなり甘かった..。
聴いたのは、47研究所,ZYX,PLATANUS,ACCUPHASE,GRADO,PHASEMATION。これでまだ前半の半分ですが、立ちっぱなしということもあり息苦しくなって出てしまいました。
さすがに各社代表選手を立ててきているだけあり、甲乙つけ難く、いずれも水準の高い再生で聴かせました。
小原氏は、これだけ大勢入ると聴く位置が悪い場合も多いので、空間表現よりは音色の違いを聴き取って欲しい、と言っていましたが、意外と音色よりは音場の広がり感などの違いのほうが聴き取れたように思います。

さて追い出されるように出た後はひとつ下の階へ。2階の大部屋は店主のお気に入りコーナー。小規模メーカーが多数、露天商のごとく机を並べて待っています。
スピーカーを使っての音出しは出来ない部屋ですが、ここでしかお目にかかれないメーカーがほとんどで、直接制作者に話を聴くことが出来るのがメリットです。
興味津々の試作品を展示していたのが47研究所
「昨日工場から出来てきたばかりです」と言うのが、スイスのThales と同様の原理でトレースするリニアトラッキング・アーム。本生産品はさらに煮詰めて軽量化するとのこと。まだ少しかかりそうですが、是非製品化してもらいたいものです。

最も長居したのがAnalog Relax、あのKOI-OTO カートリッジのメーカーです。
今回は渾身の力作、トップエンドモデルのEX1 を初出品。KOI-OTO を超えた、クラシック・ファンをも振り向かせるカートリッジだそう。“いわゆる「いい音」の向こう側を知りたくありませんか?”というキャッチフレーズも決めてくれています。
この新作も含めた3モデルをヘッドフォンで一気聴き。どれも「濃い」「いい音」で、どれか選べと言われると困ってしまいます。
これも試聴されたい方はどうぞ、私どもにお申し付け下さい。

他にも、アクセサリーが豊富に揃うフルテック,ラックやプレーヤー・キャビネットのみならず、プレーヤーの試作機も展示していたマスタツオーディオ,高剛性アームのGLANZ,真空管アンプの上杉研究所ZYX など、うちで得意な製品ばかり、いつまで居てもきりがありません。

4階はお馴染のメーカーが並びます。DS Audioアイコールトライオードエアータイトなどですが、もうよく分かっているので表敬訪問のみで失礼しました。
最後は一番上の5階。
ラックスマンは新発売の管球プリ&パワー(CL-38uC&MQ-88uC)で、これも新しいFOCAL のスピーカー KANTA No2 を大変心地良い音で鳴らしていました。これは意外と良い組み合わせです。

楫音舎のPLATANUSでは朗報がひとつ。
現行カートリッジは2.0S ですが、これに弟分、3.5S が加わりました。
2.0S と同じ磁気回路をもちながら、自重とコストをスリム化、24万円とかなり購入し易い価格を実現しました。
コアレス・ストレートフラックス方式のカートリッジで気を吐くトップウィングでは、これらのカートリッジとともに台湾のTien Audio の新しいプレーヤー TT5 をデモしていました。これは現行のTT3 からのグレードアップも可能というコンセプトがユニークです。
SAEC には話題の新トーンアームWE-4700 が参考展示されるというので楽しみに見に行ったのですが、展示用ケースが間に合わないとかで残念ながら見られず。せっかくの機会で本体はあるのですから、何とかして見せてもらいたかった。2日目の日曜日には展示したのでしょうか?

気が付くとあっという間に6時。今回(土曜日)はとにかくどこのブースも混んでいて大盛況、活気に溢れていました。
2018年06月06日
 

 
とうとう今日、関東地方も梅雨入りしました。
朝からしとしとと煮え切らない小雨が降り続き、突然いかにもの入り方です。この1週間ほど、とても天気が良く、湿気も低くてなかなか過ごしやすい気候だっただけに残念。いいことはそう長続きはしません。
店には毎日自転車(ママチャリ)で通っているのですが、乗って行けない日も多くなりそうです。

今日朝食をとりながらTVを観ていると、気象予報士の方が、「室町時代に全く雨の降らない日照りが続き、雨乞いに梅の実を供えたところ、大雨が降った」と梅雨の由来を話していました。
へえ、そうなんだ、と試しにインターネットで検索してみると、「中国から梅雨(ばいう)として伝わり、江戸時代頃に“つゆ”と呼ばれるようになった」、また「梅の実の熟す時期の雨」(語源由来辞典)などとあり、要するに諸説あって本当のところはよく分からないということのようです。ただ中国でも梅雨と書くというのですから、日本で梅を供えたから、というのは少々怪しく思えます。
「つゆ」という読み方にも諸説あるようです。
2018年06月03日
 

 
現在、世界的に最も注目を集めるオーディオショウであるミュンヘンのハイエンド・ショウから、耳寄りなニュースが届きました。
なんとあのSAEC アームが復活を果たすというのです。
店主はかねてよりSAEC アーム復活を強く望んでいた一人ですが、当時の設計・製作者が亡き今、ほぼ可能性は無いだろうと思っておりました。ただ、図面等、当時の資料は残っているはずですから、再び製造すること自体は不可能ではないはずです。要は、現在のアナログ製品の常で、販売量(=生産量)とコストの問題です。
それでも敢えて再び作ることを決めた背景には、SAEC のアームが今でも世界的にもトップクラスの人気があり、コストがかかってもある程度の販売が見込めるとの判断があったのでしょう。ドイツで最初に発表されたことからも分かるように、当然ながら国内のみではなく、むしろ海外のハイエンド市場での販売を中心に見越しているはずです。

今回ミュンヘンで発表されたWE-4700 は40年近く前のWE-407/23 を基に作られています。写真で見較べると実に細部まで正確に再現されているように見えます。
レポートによると、外見からは分からない部分で、最先端の技術を駆使することによって、オリジナルでは複数に分かれていた部品を一体加工したり、ダブルナイフエッジを始めとする各パーツの加工精度を向上させるなど、中身はいっそうの進化を遂げているといいます。

復活を現実にした立役者は、長岡市にある内野精工(株)。
「手のひらに乗るサイズなら、どんな素材でも形にします」という、多数のNC複合自動加工機,NC旋盤等を駆使して、今までオーディオ製品,医療・光学部品などを手掛けてきた微細精密加工を得意とする企業です。
 

 
今秋~年内に発売が予定されているとのことですが、気になるお値段は$9000 ほどになる見込みだそうです。
2018年05月01日
 
いささかショックなニュースが飛び込んできました。
最盛期にはMMカートリッジと言えばシュアーというほど世界市場を席巻していた名門SHURE が、フォノカートリッジの生産から撤退を決めたというのです。
以下、Phileweb の記事からご紹介;

『SHURE、フォノカートリッジから撤退/「苦渋の決断」、今夏で生産終了』

同社は撤退の理由について、
「近年、製造するうえで自社の基準を維持することが困難になり、コストや納入でもユーザーの期待に応えることができなくなってきた」と説明。
「検討に検討を重ねた結果、2018年夏にSHUREフォノ製品の生産を終了するという苦渋の決断をするに至った。
この決断が大切なチャネルパートナーやエンドユーザーの皆様のご失望を招くであろうことは重々承知している。しかし、厳しさを増す状況の下で生産を続けるよりも部門を閉鎖することが、『SHUREフォノ』の輝かしい歴史を守る上で最善の方法であるとの結論に達した」と説明している。
2018年04月16日
 

Gunter Loibl
 
全く新しいマスタリング技術(スタンパー制作)の登場です。
ヴィニールをプレスする「型」であるスタンパーを制作するには今まで;

1)アルミニウム板にラッカーをコーティングし、それにカッティングマシンのカッターを使って音溝を刻んで「ラッカー盤」を作る。
2)ラッカー盤は耐久性が無いので、表面に銀メッキとさらに厚いニッケルメッキをかけ、これを剥がすと凸型の「メタルマスター」が出来る。
3)メタルマスターに厚く銅メッキをかけて剥がすと凹型の「マザー」が出来る。
4)マザーにニッケルやクロムの厚いメッキをかけて剥がすと、ようやく凸型の量産用「スタンパー」が完成。

これだけの行程を経てようやくスタンパーが完成するわけですから、音溝の形状がわずかに鈍るのも当然と言えます。
それをHD Vinyl (High Definition Vinyl)では最初から直接金属スタンパーを刻んで作ってしまうというのです(実際は金属より硬いセラミック素材とコメントされています)。
新素材で超硬いカッターでも作ったの? いいえ、そうではありません、全くの発想の転換です。

3D地形図とレーザー加工技術を組み合わせた製造方法で、パソコンで生成した3Dモデリング・データでレコードに刻む音溝の形状を細かく調整する作業を行い、その後、そのデータをもとにレーザー彫刻機で溝を刻んでスタンパーを作るというのです。
つまりミクロの世界の山脈と渓谷の地形図を3Dで制作し、レーザーカッターでその通りの金属モデルを作る、というようなわけです。
まさに21世紀、現代のアナログ・レコード技術ではありませんか。
デジタル・データで刻んでいるからアナログ・レコードとは言えないんじゃないの? という声も聞こえてきそうですが、確かに基となる音溝の3Dデータはデジタルですが、マシンを動作させる操作データでしかなく、それによってレーザーで刻んで出来た音溝は物理的に連続した形状で、従来の音溝と変わることはありません。ただ、それが遥かに高精度で刻まれるということでしょう。

この画期的な特許技術を開発したのはオーストリアの音楽関連ソフトウェア開発ベンチャー、Rebeat Digital 。
同社は、この方法を採用することで、レコードをより正確に、また音声情報の損失を少なくして記録することが可能になるため、従来の方法で作られたレコードよりも、30%ダイナミック・レンジが広く、30%録音時間が長く、そしてより忠実な音の再生が可能なレコードが製造出来るとしています。
この新技術はまた、スタンパー素材の耐久性が極めて高いため摩耗が少なく、最初から最後のプレスまでほとんど劣化無しにプレスが可能。つまり初期プレスを血眼になって探す心配もない、ということです。
もちろんこの方法で出来上がったレコードは今までと何ら変わりませんから、HD Vinyl は普通のレコードプレーヤーで再生可能なのは言うまでもありません。

Rebeat Digital は、このHD Vinyl の技術に480万ドル(約5億円)の投資を受けたとされ、創設者でありCEOの Günter Loibl 氏(写真)は、HD Vinyl が早ければ2019年にも市場に流通する可能性があるとしています。
Rebeat Digital は、この新技術のために60万ドルの大型レーザーシステムを注文しており、7月までに納品される予定で、その後、テストや調整を行い、2019年夏頃に最初のHD Vinyl が店舗に並ぶ計画だそうです。期待して見守りたいですね。
(sources: amass, HD Vinyl, meinbezirk.at)
2018年04月14日
 
S.カンブルラン指揮する読売日本交響楽団のサントリーホールでの演奏会を聴きました。
メインプログラムはストラヴィンスキーの「春の祭典」。気になる指揮者が振るとなると、つい聴きに行きたくなる曲目です。

さて今日の演奏はというと、気迫横溢、生気に溢れ、スケール大きく、実に充実した力演でした。久々にガッツのあるハルサイを聴いたという印象です。
カンブルラン、70歳という年齢を全く感じさせず、8年にわたり築き上げてきた信頼の賜物か、抜群の一体感が見事でした。
その常任もいよいよこの’18年のシーズンが最後だそうで、寂しい気がします。アルブレヒト(独),スクロヴァチェフスキー(ポーランド),そしてカンブルラン(仏)と第一級の実力派を迎えてきた読響、次代常任にははたして誰を?

今回のソリストにはクラリネットのポール・メイエが登場、とくにドビュッシーの第1ラプソディは変幻自在、聴きものでした。
2018年04月02日
 
たまたま見かけた去年の記事でタイムリーな話題ではないものの、ミッション自体はまだ数年間続くそうですので取り上げてみました。



太陽系内の遥か彼方と太陽系外宇宙探査を目的としたNASA の「ボイジャー計画」として、探査衛星ボイジャー1号と2号が約2週間の間隔を置いて打ち上げられたのは40年以上前、1977年のことです。
40周年に当たる昨年9月の時点で1号はすでに太陽系外に出て、2号ももう外へ飛び出したことでしょう。1号は史上最遠まで到達した宇宙船となりました。
電源電池が弱ってきているためカメラなどはだいぶ前に停止したものの、まだ5つほどの計測機が作動中で、今後まだ10年程度データが送られてくる見通しです。
因みにこの電源はプルトニウムの原子力電池だそうで、そうなると原子力衛星?

ところで覚えておられる方も多いと思いますが、地球外生命体が見つけてくれることを想定してボイジャーには地球のデータが収められています。



その記録媒体が何とアナログ・レコードなんですね(上の写真)。下はそのジャケット(アルミニウム製)で、カートリッジ針はこんなふうにかけて再生して下さい、といったイラストが描かれています。
ごく普通の溝の刻まれた12インチ盤で、但しヴィニールではなく銅製で、金メッキが施してあるため、まるでゴールドディスク。豪華仕様?ではなく表面保護のためでしょうが、銅でいいの?とは思いますが、真空で湿気もない宇宙空間では腐食の心配も無いのでしょう。
何と10億年以上(!)の耐久性があるそうですが、さすがは我らのアナログ・レコード。この1977年時点ではまだCDは出てきていないので、と言うことは出来ますが、デジタル技術はあったわけで、情報量や仕様は別として耐久性ではアナログディスクに分があったということでしょう。それは今でも変わっていないようです。

ゴールデン・レコード作製にあたってCBS レコードはボルダーのJVC カッティングセンターにラッカーマスターのカッティングを依頼、これを米カリフォルニアにあったJAMES G. LEE RECORD PROCESSING 社へ送ってメタル製のレコード8枚が製作されました。NASA のサイトにここでの製造工程の写真が載っていますのでご覧下さい。アナログ・レコードそのものです。
アメリカも下町ロケット?
https://voyager.jpl.nasa.gov/golden-record/making-of-the-golden-record/

ボイジャーにはこのレコードを再生するプレーヤーも載せられています。写真の女性が操作しているものかは分かりませんが。


NASA の公式サイトより

レコードには音楽や様々な音の他(音声部分は16・2/3回転)、画像もアナログデータとして記録されています。収録されているクラシック曲だけに絞ってご紹介すると;

バッハ/ブランデンブルク協奏曲第2番(K.リヒター)
バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番(A.グリュミオー)
バッハ/平均律クラヴィーア曲集から(G.グールド)
モーツァルト/魔笛から(E.モーザー, サヴァリッシュ)
ベートーヴェン/運命(O.クレンペラー)
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第13番から(ブダペストSQ)
ストラヴィンスキー/春の祭典(作曲者指揮)

収録する内容はコーネル大のカール・セーガン博士(懐かしい!)を長とする委員会で決められたそうですが、音楽は誰の好みだったのでしょうね。

ついでにもうひとつ、40周年を記念してゴールデン・レコードの復刻盤が発売されました。
金色っぽいカラーレコードの3枚組に豪華なブックレットが付いて約1万2千円、まだタワーレコードで買えるようです。
遥かな宇宙の果てに思いを馳せて、あなたもいかがですか?

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