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2014年03月23日
先日TVでニュースを見ていたら今好調な(という)ドイツ車Audi のショウルームが映り、少し偉そうな営業担当の方が、
「ウチのお客さまで1,000万円超のクルマをお求めの際、消費税が上がるからと駆け込み購入する方はいません」と、何とも強気な発言。いかにもガイシャ・ディーラー的だなあ、と思ったものです。まあ実際そうなのかもしれませんが、100万円超のクルマにしか縁の無い者にはよく分かりません..。

さて8%消費税導入まであと1週間となりました。これからですと輸入オーディオの場合、国内在庫があるものでないと5%消費税対応が困難となっています。
せっかくならどんどん駆け込んで、浮いたお金でレコードを購入するのが由緒正しきオーディオファイル道です、皆様!
2014年01月19日


伊福部昭

池袋の東京芸術劇場に新交響楽団の第224回演奏会を聴きに行ってきました。
新響はアマチュア・オーケストラですが’56年に作曲家の芥川也寸志を音楽監督として創立、既に長い歴史をもつ名門です。
その技量はプロに比べても聞き劣りすることがないばかりか、ひとつの演奏会の練習を徹底して行なうため完成度の高さは特筆ものです。

芥川さんが亡くなってから足が遠のいていたのですが、今回は伊福部昭の記念演奏会ということで、本当に久しぶり(20年近く)にチケットを購入しました。
お目当ては敬愛する伊福部の作品ですが、この演奏会は凝ったプログラムで、彼の個展とはせずに他に弟子3人、芥川也寸志,黛敏郎,松村禎三の作品を並べて計4曲としたところがまた聴きどころです。

聴き馴染みのあるのは芥川の「エローラ交響曲」と伊福部の「ラウダ・コンチェルタータ」で、他の2曲は初めてです。
最初に演奏された黛の「ルンバ・ラプソディ」は彼がまだ学生の時、19才の作曲ということで若々しく才気溢れた曲。当時のモダニズムの影響は新鮮かつどこか懐かしさがあります。長らくお蔵入りで国内初演がつい4年ほど前だそうです。

次のエローラ交響曲は芥川がインドのエローラ石窟院を訪れた際に受けた圧倒的な印象を音にしたもので、湯浅卓雄の指揮のもと、強烈なエネルギーを感じることが出来ました。曲の本質を伝える優れた演奏でした。

松村の「ゲッセマネの夜に」は曲名は知っていたものの初めて聴いて、今までこの人にもっていた印象よりは分かり易いかなとも感じましが、4曲中ではやはり一番ゲンダイ・オンガク。夜をイメージ出来る音色の美しさが印象的でした。

そして真打ち、伊福部の代表作のひとつ「ラウダ・コンチェルタータ」(マリンバ協奏曲)は、かつて’79年、山田一雄指揮、新星日本交響楽団の初演を聴き、完全にノックアウトされた思い出の曲で、その時のマリンバ・ソロが今回と同じ安陪圭子でした。
その安陪さん、何と今年で御年77才!聴いている間はそうとは知らず、さすがに気力は少し衰えて60代くらいかな、と考えていたので、「いよっ!!」の掛け声とともに入ったフィナーレの連打での圧倒的な高揚には脱帽でした。
湯浅さんの指揮を聴くのは実は初めてでしたが、きりっと引き締まったリズムで大きなダイナミクスをもって聴かせるところは、とくに芥川と伊福部の曲で活きていて、大きな満足感を得ることが出来ました。

そしてまた嬉しいことに、最後にアンコールで取り上げられたのがファンなら大喜びの伊福部「交響ファンタジー第1番」、あのゴジラのテーマが冒頭に堂々演奏される名曲、観客からは割れんばかりの拍手が送られ、今でも変わらず高い人気を誇る伊福部作品の根源的エネルギーを久々に満喫させてもらいました。
2013年12月27日
たまたまのきっかけで知ることとなったCDコンダクティング・システム(勝手に名付けた仮称)を開発者の津留崎氏のガイダンスで初体験させて頂きました。

製品名はaDMaestro アドマエストロといい、まったく新しいジャンルの製品で、基本はWindows向けのアプリケーション・ソフトでこれとMicrosoft Kinect (複数のカメラを搭載した画像センサーユニット)を組み合わせてシステムとしたものです。

何が出来るのかというと、CD (に限らずWAV,MP3ファイルのデジタル音源)のオーケストラ演奏を自分の指揮で再生することが出来る、つまりCDを自分の好きなように指揮して演奏出来るのです。
デジタルだからこそ出来る離れ業ですが、但し自在に操れるのはテンポのみです。
しかし実際に振ってみると極めて敏感に指揮についてきて、まさに自分で指揮している錯覚に陥ります。
指揮に迷いがあるとオケはちゃんと混乱します。遊び半分のゲームソフトなどではなく、ある程度基本をしっかり振ってやらないとまともな演奏にならず、結構本格的に楽しむことが出来るところがスゴイです。

初めて振る曲に、これなら出来るだろうとワーグナーのニュルンベルグのマイスタージンガー前奏曲を取り上げましたが、これがまたそうは問屋が卸さず、まるで生のオケを振っているようで、普段レコード(うちは普通、CDではなくアナログです)を聴きながらひょいひょい指揮をしているような真似事ではたちまちオーケストラから文句が出てしまいます。
と言っても楽員がブツブツ言うわけではなく演奏がふらふら、いかにも素人指揮者にオケが面喰らっているように鳴ります。
今回の音源はシカゴ交響楽団の演奏でしたから、相手に不足はありません(!?)、クナッパーツブッシュにでもなった気分でフィナーレはカッコよく堂々たるテンポで決めたところ(自分は勝手にそう思っています)、津留崎氏から「あんまり引っ張るもんだから、オケが悲鳴をあげてましたよ」との一言。
たとえベルリン・フィルやウィーン・フィル、あのN響にだってこんな傍若無人,唯我独尊なことが出来るのがアドマエストロです。

でも津留崎氏の本来の目的はもっとシリアス、音大生などの基本勉強や、「ミュージック・マイナス・ワン」CDを使って自分の好きなテンポでアンサンブルを楽しむなど、実践的にも役立てたいとのこと。それだけ本格的なシステムだということです。

すでにNHKやTV東京の「トレたま」でも取り上げられたそうです。
詳細は私どもで改めてお伝え出来ると思いますが、店主のようなオーケストラ曲好きには癖になりそうなシステムです。
2013年12月14日
とかく本国盤(欧州盤と言い換えることも出来ます)に人気が集中しがち、とくにコレクターの間では本国初版でないとレコードにあらず、といった風潮さえあります。
でも音楽ファンには気軽にもっと沢山のレコードを聴いて頂きたい。
そこで気軽に初版当時の香りを楽しめる、国内の初期盤をもっと見直して頂きたいのです。

’50年代終わり頃から’60年代後半頃までのLPですが、当時のLPは高級品ですから1枚1枚丁寧に制作されていて、ジャケットも大体が本国オリジナル・デザイン、ちゃんときれいなビニールコーティングが施された所謂ペラジャケがほとんどで、これが気分を盛り上げてくれます。

肝心の音質も今改めて聴いてみると意外や意外、生々しい音に驚くことが多く、十分以上に楽しめるものです。
キングレコードや日本ビクター,日本コロムビア,東芝音楽工業(赤盤)などが競って当時まだ新しかったLPやステレオ・レコードを高音質で届けようとしていたのが伝わってきます。

ただ、当時は電蓄のようなものも含めて再生機器(ピックアップ)が良くないことがほとんどでしたし、また国内盤が元々大切にされてこなかったこともあり、状態の良い盤は多くはありません。

そのようなわけでようやく少しストックが出来てきた盤を集めて、この「国内初期盤の棚」を新設致しました。
その辺の初期盤専門店にはまず無い、当店独自のレコード棚です。
価格も本国オリジナルからすると数分の一から十数分の一と懐に優しい金額。
少しずつではありますが状態の良好な盤を集めて順次ご紹介していくつもりですので、どうぞ一度お試し下さい。

「国内初期盤の棚」 ⇒ http://www.maestrogarage.com/product-list/84
2013年12月04日
今回新発売となった独クリアオーディオのリニアトラッキング・アームTT3 をつい先日お買い求め頂いたお客様から、お使いのターンテーブルにご自身での装着を完了されたとお知らせ頂きました。

リニアトラッキング・アームとして国内では唯一となるTT3 ですが、海外には結構多くの製品が存在します。
但しアームの水平移動にエアーベアリングや電動機構などをまったく使わないものは世界的にも類がなく、唯一クリアオーディオが製品化しているのみです。
見た目が通常のスイング・アームと違うので難しいのではと思われがちですが、アーム以外に余計な機器を必要としないでアーム本体のみでの使用が可能なので、分かってしまえば意外とターンテーブルへの装着には汎用性があり、簡単です。

レコード交換時に上に跳ね上げるので上方のスペースは必要ですが、アームが回転することがないので設置スペースは意外とコンパクト。
一般のアームのようにシャフトを通す大きな穴をあける必要もなく、実際の固定には小さな平らな面さえあればたった3本のビスを留めるのみです。

今回も、前日に少し分かりにくいと思われる部分のご説明をしたその翌日には各部の調整も終えてお客様ご自身で装着が完了、今までに聴けなかったサウンドを奏で始めているとのことで、私どもにとっても大変嬉しいお知らせでした。

いかがでしょう、取り組み甲斐のあるTT3、万全のサポートで臨みますので是非トライされて下さい。
2013年11月23日
先日コニシス研究所の小西氏と石垣氏がみえました。

CONISIS はカスタム・プロオーディオ機器を中心に、その技術を活かしたコンシューマー・オーディオを製作している拘りのメーカーです。
最近ユニークなコンセプトによる魅力的なフォノステージアンプ・システムMESIASを発売したのを機に、私どもで取り扱いを開始させて頂くことになりました。

今までもプロ機器を彷彿とさせる無駄を排したアンプ群で記憶に残っていたのですが、今回主宰者の小西氏(設計,デザインも自身でこなします)とお話ししてみて、大のアナログ(レコード)・ファンと知り、忽然と現れたMESIAS シリーズについても納得、今までの一貫したポリシーを採りながら自身で納得のいく製品を創ったと分かりました。

同行された石垣氏は同社のアナログ御意見番といった立場で、アナログに対する豊富なノウハウをもって製品にさらに磨きをかけてくれています。
普段の強面がアナログのことを話すときだけ別人のように(?)変わるのを見て、嬉しくなりました。

このお二人の今後、さらに楽しみで期待が膨らみます。
2013年11月16日
先日トーレンスのアナログ・プレーヤーTD206 をご購入下さったお客様が、長年の経験を生かしたDIYチューニングによって独自の音質向上を果たされていますのでご紹介します。

この方はすでに何十台もの真空管アンプを自作されているベテランの自作派ということもあり、久し振りにお買い換えの市販プレーヤーも眺めているといくつもアイデアが湧いてくるようです。
TD206 はシンプルな構造で、その点自分流にアレンジする素材としても好適です。

1)まずカートリッジを附属のオーディオテクニカから、ご愛用のDENON DL103 へ交換。
その際にカーリッジの高さが異なるのでアーム自体を下げたいのですが、あいにく下げるのはこれがいっぱい、上げるほうは比較的容易に出来るのですが。
そこで手元にあった2t のアクリル板でカートリッジ・スペーサーを自作。

2)視点を変えて、プラッターのほうを2mm上げても同じですので、元からの4t アクリル・プラッターを6t のプラッターを作って交換。
製作は私どもが担当させて頂きました。
これによりカートリッジ・スペーサーは不要となり、プラッターも若干重量増で安定。一挙両得!

3)50mm径,厚さ20mmの真鍮丸棒をDIY店で購入、得意の穴あけ加工で市販品!?と見紛うばかりのレコード・スタビライザーの出来上がり! 重量も約300gと程よい重さです。

自分だけのアイデアと工夫で、音質向上も倍返し、こんな楽しみ方、良いですね。

詳しくはご本人のブログをご覧下さい。「トーレンス・プレーヤーTD206変身術」として現在1~3までアップされていますが、まだ続くとのこと、楽しみです:
http://6bq5m.blog107.fc2.com/blog-entry-83.html
2013年10月13日
14日まで3日間、有楽町駅前の東京交通会館で開かれていた毎年恒例のハイエンドショウ・トウキョウを観てきました。

お目当てはアナログ機器中心で、EARやクリアオーディオ,ノッティンガムなどを擁するヨシノトレーディング、トーレンスのバラッド、真空管アンプのトライオード、その他、光電子カートリッジを新たに開発したというDS Audioなど、今回新しく紹介されるいくつかのメーカーです。

ヨシノトレーディングは大きな専用ルームを使い、代官山・蔦屋をはじめとして各地で数多く開催してすっかり定着してきた感のある「大人のアナログ・レコード・コンサート」スタイルでアナログ・レコードの魅力をアピール、毎回多くの聴衆を集めて好評でした。
とくにアナログ・プレーヤーにはクリアオーディオのInnovation Compact ターンテーブルに同社の誇るリニアトラッキング・アームTT3 を搭載したシステムが披露され、安定した再生を聴かせてくれました。
英国の赤鬼、Mr.チューブことEARのティム・デ・パラヴィチーニも終始にこやかにお客の対応に追われていました。

バラッドはラインナップの豊富なトーレンスのアナログ・プレーヤーをずらりと展示、今回新たに発売となったTD206,TD209 の赤いボディがひときわ目を惹いていました。
独ムジークエレクトロニク・ガイザインから新たにお目見えの、四角い一つ目親父のような3ウェイ・アクティヴ・モニタースピーカーは坂本龍一のピアノソロをまさにそこで弾いている如くに再生し、その実力を改めて認識しました。

トライオードは、私も心待ちにしていた300Bパラシングルのモノラル・パワーアンプをお披露目、正面にメーターを配したデザインはなかなかです。

ショウのホームページで紹介されているのを初めて見て、なるほどこれは面白そうと楽しみにしていたのが、DS Audio という国内メーカーの光電子フォノカートリッジです。
光電子カートリッジというのは、ヴェテランの方の中にはご記憶の方もおられるかと思いますが、40年ほど前、東芝オーレックス,トリオ,シャープ・オプトニカなどメジャーメーカーが発売していた、最先端技術を応用した製品でした。
当時はフォトトランジスターと豆電球(!)を使っていましたが、今なら時代の寵児LEDが使え、格段の高性能化,小型化が図れます。
展示されていたものは試作品ではあるものの、ほぼ完成形で、今年中には市販が開始される予定とのこと。
しかもカートリッジと専用イコライザーアンプとのセットで少々驚きの価格を実現してのお目見えのようで、大きな期待を寄せたいと思います。
近々当店から正式なご案内が出来るはずですので、ご期待のほどを。

他にはすでに実績あるメーカーですが、コニシスがコンシューマー・モデルとして大変気の利いた小型フォノ・ステージ・システムを発表していて、印象に残りました。
これも近々詳しくご紹介させて頂くつもりです。

他にもまったく新しい国産高級真空管アンプ・メーカー、COEUR d'ALENE コアダレンというところが、大変美しいデザインのプリ&パワーアンプを発表、細部の構造,仕上げなど各所に独自の工夫が凝らされ、これもなかなかの出来栄えと感じました。
2013年10月08日
今日、お客様がご自分で録った生録音源を持って来て下さって、店で一緒に聴かせて頂きました。

ずいぶん前、オープンリール・テープ・デッキ全盛の頃、頻繁に生録会というものが開かれていましたが、生録という言葉を聞いたのは久し振りです。

このお客様も当時の生録ブームをリアルタイムで経験された世代ですが、久々に何十年ぶりかで用意された機器は当時の十分の一ほどの大きさと重さの小型ポータブル・デジタルレコーダー(KORG製、現在廃番)。小さなハードディスク・メモリーを内蔵した、お弁当箱ほどの高性能録音機で、audio-technica のワンポイント・ステレオマイクとの組み合わせです。

なるほど、これならカメラのように持ち歩いて、昔とは比べものにならないほど手軽に生録が可能です。
既に4,5ヶ所でジャズの生演奏を収録されていましたが、どれもそれぞれその場所の雰囲気が生々しく再現され、なかでも小淵沢のペンションのサロンで録音されたピアノ・トリオは比較的ポンと(しかしちゃんと考えて)マイクセッティングしたとは思えないバランスで大変クリアに録れており、このままCDにしてもおかしくない出来栄えでした。

気を付けて見ていると、現在も時々生録会が開かれているそうで、参加人数も数人から10人ほどと、昔のように機材やマイクの置き場所の取り合いなどの心配もなく、余裕で楽しめるところも魅力です。
さらにポータブルな手軽さを活かして、阿佐ヶ谷のストリート・ジャズなどをスナップ写真の如く録る、なんていうのも簡単。
しかもCDをはるかに超えるスペックでのデジタル収録がハンディな機器で可能なのですから、考えてみると今こそ生録、なのかもしれません。

私もちょっとやってみたくなりました。
2013年08月22日
世の中はとうにデジタルのCD(いや、配信音源か?)に移って久しいですが、いまだに高音質LPや重量盤,復刻盤などアナログ・レコードのリリースは続いています。

初めの頃の安易に制作された復刻盤などで、新規制作盤に関しては私も当初少々懐疑的な目で見ていたところもありますが、最近リリースされる高音質LPのほとんどは、せっかくわざわざアナログ盤で出すのだからという意識をもって、素材やプロセスなどを吟味して丁寧に制作されるようになってきています。
今だから作れるレコードと言うことも出来ます。

そのような中から最近販売を始めた2点のご紹介です。

「ティーレマン&ドレスデン・シュターツカペレ/ブルックナー 交響曲第8番」

アナログ・プレーヤーの名門トーレンスが監修した2枚組LP。
今最も旬な指揮者が世界で最も伝統あるオーケストラを振った'09年のライヴ。
往年の巨匠の演奏をヴィンテージのオリジナル盤で聴くのとは、また違った愉しみがあります。
同じ録音のCDと比べて聴くのも一興。
詳しくはアナログ・レコードの指揮者の項をご覧下さい。
http://www.maestrogarage.com/product/684

 「THE BEST / NAT KING COLE COLLECTION」

中国広州の高音質盤制作会社ABC RECORDS が作った重量盤。
盤はDMMのドイツ・プレス。そしてあのマーク・レヴィンソンの監修です。
それほど期待せずにかけたのですが、さすがにML、珠玉のアナログ・サウンドで、稀代のヴォーカルを堪能出来る1枚です。

もう一枚、お客様が知らせて下さった盤で、モナコのモンテ・カルロ・フィルが自主制作するアナログ盤。

 「ヤコフ・クライツベルク/ロシア音楽集」

惜しくも先年若くして亡くなったクライツベルク得意のロシア曲集で、500枚の限定プレス。ただ、残念! 購入しようとしたら、これはすでに完売でした。
ということで、オーケストラの自主制作盤にもアナログ盤があるという一例。
2013年07月03日
Kenwood のアナログ・プレーヤーKP-9010 のダストカバー、ポリッシングサービスのご依頼を頂きました。
表面はかなり小キズがついていて白っぽくなっていましたが、ひびや割れはありませんでしたので、丹念に磨いて透明度が戻り、深めのキズ以外は目立たなくなって、すっかりきれいになりました。
2013年06月12日
もう発売から2ヶ月ほど経つので最新刊とはいえず、よくご存じの方も多いと思いますが、Stereo Sound社がBeatSound誌の別冊として出したアナログ・オーディオ誌です。

ステレオサウンドでは今まで、レコード関連は「管球王国」の中に織り交ぜてきましたが、いよいよ前面にレコードを掲げた雑誌の登場です。
でもBeatSound別冊ということで、ヴィンテージ色の強い管球~とは切り口が違って、対象もロックやポップスを中心に聴くリスナーで、ビギナーを含めてもう少し若い層を狙っています。

製品試聴記もプレーヤー,カートリッジ,フォノイコを、中級機位の価格帯までで取り上げていますので、若干総花的ではあるものの、ちょっとやってみようかな、あるいは「復帰組」の方にも参考にして頂けるのではないかと思います。値段はStereo Sound価格で少々高いですが(2,000円)。

なかなか好評のようですので、続編も出るのでは?
2013年06月02日
EARの国内輸入元、ヨシノトレーディングの創立5周年を記念して、EAR 864 Signature 真空管リアンプが発売されます。但し記念モデルとして15台のみという、完全限定販売となります。

詳細は追って詳細が届き次第、What's NEWのところでお知らせ致します。

乞う、ご期待!

(6/4)
製品ページをアップしました⇒ http://www.maestrogarage.com/product/615
2013年05月18日
本日のEAR 868PLプリアンプ試聴会に、お休みの貴重なお時間を割いてお越し下さった皆様、誠にありがとうございました。
私どもの至らないデモンストレーションからでも、何か少しでも参考にして頂ければ幸いです。
さすがにパラヴィチーニの自信作―といっても実は皆そうなのですが―、音に血が通い、すべての音が’音楽’になっているとしか言いようのないレコード再生を体験させてくれます。
2013年04月29日
表題はちょっとオーバーですが、My Sonic Lab カートリッジの小さな説明書に書いてある、ターンテーブルとアームの選択に関するひと口メモです。
当たり前のことではありますが、超ヴェテラン設計者である松平氏の示唆に富む一言ですので、ご紹介させて頂きます。
最新,ヴィンテージを問わず、一度根本に帰って見つめ直すことが良い結果に繋がることも多いものです。

トーンアームに関して:

アームは質量配分や機械的強度とともに、スムーズな動作を要求されますが、基本的には複雑な構造や特殊素材に頼ることなく、オーソドックスな構造のしっかりしたもので、各部のコンタクト(電気接触)の確実なものをお選び下さい。
既存のハイテク素材などによるアームでは、それ自体が特有のサウンドキャラクターをもっていることがあり、MCカートリッジの再生帯域バランスにとって必ずしもマッチングが良好とは言えないケースがあります。
このことはヘッドシェルにも言えることで、特殊材よりも手慣れた素材で、軽すぎず、また重過ぎず、バランスとコンタクトの確実なものをお選び下さい。

ターンテーブルについて:

ターンテーブルは回転機であるが故に、駆動モーターの振動対策の十分なものを選び、合わせて外部(床)振動に対する充分なアイソレーションを心掛けることが重要です。
本質的に、ターンテーブルとトーンアームは常に一体化して充分な質量バランスに配慮した上、駆動モーターの振動とその電源アースからフローティングすることをお奨めします。
フローティング構造となっていないターンテーブルではモーターの振動の小さなものを選び、且つ外部振動からのアイソレーションに心掛けて下さい。
2013年04月10日


本日は、事前にアーム等を組み上げておいたノッティンガムのアナログ・プレーヤー Interspace Jr をお客様のところへ納品です。
カートリッジはオルトフォンのMC型、Cadenza Blue をお選び頂きました。
プラッターマットはベストマッチのOrigin Live Platter Mat です。

針圧や水平度の調整等を行い、少し前にお納めしたフォノ・ステージアンプ、EAR 834P に接続、このプレーヤーの特殊な回転起動&停止方法をご説明した後、LPをかけて聴かせて頂きました。

設置の際、周辺寸法も併せてお客様とサイズを決定、カスタムメイドのアクリル・ダストカバーを製作して後日納品です。
2013年03月13日




QUAD44、電源入らず、の修理です。
フューズが切れたため大きな損傷もなく、完了です。
この手の製品はフューズが切れたら、安易に手近なフューズで電源を再投入しないで下さい。まず一度ご相談を。

それにしても何とも素敵なデザイン,色使いではないですか、内部のセレクターやユニットカバーまでも。
2013年03月06日

輝きを取り戻した LUXMAN PD131

搭載アームのSME 3009 S2 もすっかり若返りました

LUXMAN往年の名機のひとつ、ダイレクト・ドライブ・ターンテーブルPD131のメンテナンスを致しました。

組み合わされたトーンアームはこれも定番のSME 3009 S2で、本体とのデザイン的な相性も抜群、今見ても全く古さを感じさせません。
薄型の木枠と繊細なヘアラインの入ったアルミパネルとのコンビネーションはBeogram 4002 リニアトラッキング・ターンテーブルなど、当時のB&Oのヤコブ・イェンセン・デザインの影響を感じさせはしますが、これはもう独自のアイデンティティをもった名デザインといえるでしょう。
デザインに限って言うなら、店主にしてみれば残念ながら現行の同社のターンテーブルは遠く及びません。

スマートなデザインに隠れて見えませんが、全体を支えるベース部分は贅沢な重量級ダイキャスト製、当時のLUXの力の入れようは並大抵ではありません。

アームやプラッター等をひと通り分解・清掃して組み直し、再調整しました。 大切に使われていて、モーター類は元気、回転調整するとまだしっかり回ってくれます。

大事に使って下さいね。

2013年02月24日

わが国にも大変縁の深いドイツの名指揮者、サヴァリッシュが亡くなりました。89歳でした。
学者然とした風貌そのままに、均整の取れて隅々まで目の配られた音楽は、同時に決して情熱も忘れることなく、常に最上級の演奏を聴かせてくれました。
また一人、大きな存在を失いました。
ご冥福をお祈りいたします。本当に今まで長らく有難うございました。
2013年02月20日

昨晩、東京オペラシティ・リサイタルホールで、米元響子さんのヴァイオリンを聴いてきました。

最も近い演奏会場でありながら、なぜかほとんど行く機会の無かった東京オペラシティ。リサイタルホールは初めてでした。
直方体の箱型でホールというより講堂や体育館といった素っ気ない空間ですが、音が出始めてみると残響などの響き,音の伝わり方がとても良く、よくこんな平行面だけの広間でこれだけの音が得られるものだと、まず感心。周囲の壁に全て木材を使って、上半分に反射拡散板、そして聴衆が入ることでコントロールはしているでしょうが、それだけとは思えません。聴いていた場所も良かったのかもしれませんが。

さて、肝心の演奏会は一言で言って大満足、とても美味しい食事をさせてもらった気分です。
実は彼女のことは全く知らず、ある方からの勧めで聴きに行ったのですが、若手の逸材として今後がとても楽しみな印象を持ちました。入りもほぼ満員の盛況でした。

今回のメニューはとても凝っていて(だから行く気になったのですが)、バッハ,イザイ,レスピーギ,武満など時代・場所をトリップ出来る趣向が凝らされています(奏者がプログラムに「時代の時差ぼけにご注意」と書いているのが気が利いています)。
しかも休憩をはさんだ前半と後半が対を成すように構成されていて、まずバッハの有名な無伴奏パルティータで始まるのですが、これに呼応するように後半の最初はイザイの無伴奏ソナタ、前半2曲目は武満で、これに後半の三善(作曲年代はほぼ同じ)、前半3曲目のドビュッシーのソナタの対しては後半のレスピーギのソナタで、しかもこの二つのソナタは全く同年の作曲、というように実に巧妙に組まれています。

期待の第一音に耳を傾け、まずバッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番。最初にこのバイブルのような曲をもってきたところはなかなかですが、それだけにちょっと気負ったのかもしれません、若干硬さが感じられ、本来の持ち味を発揮するに至っていないよう。でも一曲目ですから、肩慣らしとしましょう。

続く武満は打って変わって彼ならではの静謐さと竹を割ったような音響の世界、これもバッハに劣らず難物。深呼吸、リセットをして取り組んだようで、これは良かった。
前半最後のドビュッシーは師直伝の曲ということで、さすがに自信と余裕をもって弾き切ったと聴きました。
ピアノの佐藤卓史さんも素晴らしい腕前を披露してくれました。

休憩が終わって後半は、本来の持ち味を十全に発揮出来たようで、充実した演奏を堪能出来ました。
なかでもイザイは当初第2番が予定されていたのですが(最初の演奏曲、バッハのパルティータ3番に因んでいる)、急きょ第3番「バラード」に変更、演奏を聴いて、なるほど彼女はやっぱり弾きたいほうを選んだんだな、と感じました。全曲中最も没入して弾く姿が印象的で、聴き応えがありました。
次の三善晃の曲、「鏡」は初めて聴きましたが、イザイのすぐ後でほとんど違和感なく聴けました。技巧的にもとても難しいのでしょう。同時期の同じ日本の作曲といっても、武満とは全く違う音楽。
最後のレスピーギは近代のヴァイオリン・ソナタとして比較的有名な曲ですが、実演で聴くのは初めて、なるほど最後にもってくるだけあってダイナミックレンジも大きな大曲、二人の熱演で全体を締めくくりました。

何より彼女の音の美しさに惹かれました。美しいといっても色々ありますが、たいそう気品があって決してヒステリックにならず、常に優しさを失いません。男勝りにバリバリ弾く女流も沢山いますが、彼女のヴァイオリンは女性ならではの美しさが魅力と感じました。
きれいといっても決して線が細くはなく、充実した響きを失うことがありません。
余計な艶が付くことが無く、めいっぱい歌い上げても耳障りな響きとなりません。オーディオ屋的にいうと、ちょうど最高品位のソリッドステートアンプで鳴らしたときのようです。
勧めてくれた方から聞いたことですが、これは彼女が最近使うようになった愛器によるところも大きいのかもしれません。

こうした特徴はアンコールの2曲、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」とラヴェルの「ハバネラ形式の小品」でもはっきりと対比出来ました。
ラフマニノフは滑らかで優しい唄が夢のようですが、ロシアの憂鬱を引きずることはありません。そのためいつもより淡々とした印象。
それに対してラヴェルは得意なフランス曲でもあり、水彩画ながら多彩な色彩が産毛で撫でられるような音色で再現されます。個人的には後者が断然楽しめました。

また他のホールや、協奏曲の演奏なども聴いてみたいところです。

(勝手に)想像していたより小柄な方で、少しはにかむように優しい笑顔でお辞儀するところなどは彼女の音そのものを反映しているかのようでした。

そうそう、こんなに美味しいものを頂いた気分の後で入った食堂の、かつ重のまずかったこと、これだけは残念!
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